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好きな部分を軽量ウィンドウに切り離し ~「Visual Studio Code」2023年11月更新
プロファイル機能の追加アイコンやJavaScript/Python向けの便利機能なども
2023年12月8日 15:19
米Microsoftは12月8日(日本時間)、「Visual Studio Code」の2023年11月アップデート(v1.85.0)を正式公開した。このリリースには「TypeScript 5.3」が含まれるほか、新しいユーザーインフェイス要素として「フローティングエディターウィンドウ」がサポートされた。
フローティングエディターウィンドウは、メインウィンドウから分離して移動できるようにした軽量ウィンドウ。軽量ウィンドウで行われた変更は、メインウィンドウにも即座に反映される。フローティングウィンドウのレイアウトは柔軟で、エディター以外にも、ターミナルと検索結果のみを切り離すといったことが可能。特定の機能を集中して扱いたい場合などに役立ちそうだ。
軽量ウィンドウを利用するには、エディターをメインウィンドウの外へドラッグ&ドロップすればよい。関連コマンドも追加されており、グローバルコマンドやコンテキストコマンドでウィンドウを制御することもできる。
そのほかにも、以下の改善が施されている
- アクセシブルビューとの切り替えがよりスムーズに
- 「エクスプローラー」でネイティブペーストをサポート(Windows)。OSでコピーしたファイルを「Visual Studio Code」に貼り付けたりできる
- 自動アップデートする拡張機能を選択できるように
- プロファイル機能のアイコンを拡充
- 設定エディター検索の改善とバグ修正
- エディターで自動保存時にコードアクションを有効にできるように
- 「MultiDocumentHighlightProvider API」が提案され、マルチドキュメントのハイライトが可能に
- 保留中のリポジトリの変更を簡単に確認する機能
- 「固定スクロール」(Sticky Scroll)をターミナルにも導入。いずれはツリービューにも
- JavaScriptのヒープスナップショット
- TypeScriptインレイヒントから定義へ移動する機能
- 「Pylance」を利用する際に「Python」の複雑な型関係を確認・ナビゲートする機能
- 「GitHub Copilot」のアップデート。インラインチャットの改善、「Rust」コードの説明
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。現在、本ソフトの公式サイトや「ストア」アプリ(Microsoft Store)から無償でダウンロード可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。
Web標準技術で構築されており、Webブラウザーでも動作する。強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー(Language Server)対応の拡張機能を追加することで幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴だ。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.85.0(23/12/08)