ニュース
「Visual Studio Code」2023年10月更新 ~UIの柔軟性がさらに向上、編集に集中できる
Windows/macOS/Linuxで動作するフリーの高機能コードエディター
2023年11月2日 14:16
米Microsoftは11月2日(日本時間)、「Visual Studio Code」の2023年10月アップデート(v1.84.0)を正式公開した。このリリースではアクティビティバーやエディタータブが改善され、ユーザーインターフェイスの柔軟性が向上している。
アクティビティバーとは、通常「Visual Studio Code」のウィンドウ左端にある、サイドパネルビューを切り替えるボタンを納めた垂直バーのこと。本リリースでは、これをサイドパネル上部へ移せるようになった。サイドパネルをコンパクトにして、エディター画面の幅をより広くとることができる。
アクティビティバーを上部に配置した場合、[アカウント]ボタンと[管理]ボタンがタイトルバー右端に移動する。ただし、これはカスタムタイトルバーが有効な場合のみだ。
一方のエディタータブは、ドキュメントのタブを表示するエリアだ。当初は一段表示だったが、現在は多段表示(multiple)がデフォルトとなっている。このリリースでは、エディタータブを非表示にするオプションが追加されており、これもエディター画面を広くとりたい場合に役立つだろう。
加えて、エディターグループを最大化するコマンドが追加された。[Ctrl]+[K]キーに続き[M]キーを押すと、アクティブなエディターグループが最大化され、それ以外が非表示となる。タブバーに追加されるボタンを押すと、元のレイアウトに戻せる。
ちなみに、エディターグループとは複数のエディター(編集画面)とタブをホストするものだ。「Visual Studio Code」は画面を分割して複数のエディターグループをもつことができるが、特定のエディターグループへ一時的にフォーカスしたい場合に、このコマンドが役立つ。
そのほかにも、オーディオキューの拡充や「Python」実行環境の改善、FastAPIアプリの開発チュートリアルの追加、「Gradle for Java」の強化などが行われた。
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。現在、本ソフトの公式サイトや「ストア」アプリ(Microsoft Store)から無償でダウンロード可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。
Web標準技術で構築されており、Webブラウザーでも動作する。強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー(Language Server)対応の拡張機能を追加することで幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴だ。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.84.0(23/11/02)