ニュース

Google、「Bard」の拡張機能を日本でも利用可能に ~GmailやYouTubeも使って回答

「Google Workspace」、「Google ホテル」、「Google マップ」などの拡張機能も

「Bard」拡張機能が日本でも利用可能に

 米Googleは12月18日(現地時間)、チャットベースのAIツール「Bard」をアップデートした。今回のアップデートでは英語に加え、日本語と韓国語でも「Bard」がGoogleのアプリやサービスにアクセスできるようになったほか、「Replit」へエクスポートできるプログラミング言語が拡充されている。

「Bard」拡張機能を新しい言語に拡大

 たとえば友人と富士山へ旅行する計画を立てる場合、多くのユーザーはWebブラウザーのタブを複数開き、「Google マップ」で経路を検索し、「Gmail」でスケジュールの調整や交通機関・宿の予約メールを共有し、「Google ドキュメント」で行程をまとめることだろう。

 しかし、「Bard」の拡張機能を利用すれば、そうした手間は不要。これらのGoogle系サービスに散らばった情報を参照しながら質問に答えてくれるので、すべてが「Bard」のチャットウィンドウ1つに集約できる。

「Gmail」や「YouTube」の情報も使って回答を豊かに

 拡張機能は現在のところ「Google Workspace」、「Google フライト」、「Google ホテル」、「Google マップ」、「YouTube」の5つが用意されており、「Google Workspace」以外は既定で有効。関連する質問をすると、自動で拡張機能を介した回答が行われるようだ。「@フライト」といったメンションを質問に含めて、明示的に拡張機能の利用を指示することもできる。

 なお、「Google Workspace」拡張機能を利用しても、「Gmail」や「Google ドキュメント」、「Google ドライブ」などのコンテンツが人間のレビュー担当者には表示されることはないとのこと。また、「Bard」を広告に表示したり、「Bard」のモデルのトレーニングするために使用することもない。拡張機能を使うかどうかも、ユーザー側でコントロールできる。

拡張機能を使うかどうかも、ユーザー側でコントロールできる

「Replit」へのエクスポート

 オンライン統合開発環境「Replit」へのエクスポートでは、「Python」に加え、「C++」、「JavaScript」、「Ruby」、「SQL」、「Swift」を含む18のプログラミング言語が新たにサポートされた。これはコーディングに「Bard」を用いる開発者が増え続けており、「Python」以外のさまざまなプログラミング言語で利用したいという要望が多く寄せられたためだという。