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「Firefox 122」が正式版に ~検索候補に画像と説明、日本語テキストの選択も改善

セキュリティ関連の修正は15件

「Firefox」v122.0

 Mozillaは1月23日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v122.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 122」では、検索エンジンから提供された検索候補に画像と説明が表示されるようになるなどの改善が盛り込まれている。

検索候補に画像と説明

 そのほかの改善は。以下の通り。

  • 翻訳機能の品質が改善。翻訳時にページのコンテンツが消えたり、インタラクティブウィジェットが壊れたりする問題が修正(日本未提供)
  • macOS環境で「iCloud キーチェーン」に保存されたパスキーの作成と利用をサポート
  • 「Firefox Suggest」で開発者向けドキュメントサイト「MDN」の記事が候補としてアドレスバーに表示されるように
  • Webコンテンツの改行ルールがUnicode標準と一致するよう。日本語をはじめとする東アジア言語のテキストをダブルクリックしたとき、単語が適切に選択されるように
  • 「Ubuntu」、「Debian」、「Linux Mint」のLinuxユーザー向けに新しい「.deb」パッケージを追加
日本語テキストをダブルクリックしたとき、単語が適切に選択されるように。従来はたとえば「折り返し」という単語をダブルクリックすると「り」だけ選ばれることがあったが、最新版は「折り返し」という単語が選択される

 セキュリティ関連の修正は、15件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の「High」が5件、2番目の「Moderate」が10件となっている。グラフィックスライブラリ「ANGLE」の範囲外メモリ書き込みやTLSハンドシェイクコードのチェックが不十分な問題、ポインターの逆参照、「WebAudio」のスタックバッファーオーバーフローなどが対処されており、できるだけ早いアップデートをお勧めする。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。