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OS標準の「フォト」アプリ、「エクスプローラー」に続き「Windows App SDK」ベースに

品質やパフォーマンスの改善に期待

Canary版Windowsの「フォト」アプリ。v2024.11040.1002.0は段階的に展開される

 米Microsoftは4月2日(現地時間)、Windows 11に標準搭載されている「フォト」アプリを「Windows App SDK」へ移行させる方針を明らかにした。「Windows Insider Preview」のCanary/Devチャネルに、「Windows App SDK」ベースとなったv2024.11040.1002.0がプレビュー版として順次展開されている。

 「Windows App SDK」(WASDK)は、Windowsデスクトップアプリケーションをターゲットとしたアプリ開発キット。「WinUI 3」や「WebView2」などを含んでおり、「Fluent Design」に基づいたモダンなデスクトップアプリのUIを設計できる。最近では「エクスプローラー」にも採用されたことが記憶に新しい。

 「フォト」アプリが「Windows App SDK」ベースになっても、ユーザーインターフェイスや機能はそのまま維持される見込み。変更はあくまでも内部的なものにとどまるが、品質やパフォーマンスの改善が期待できる。将来的なエクスペリエンス改善の足がかりとしても「Windows App SDK」の採用は重要な取り組みで、他のOS標準アプリにも広がっていくものと思われる。

 なお、アプリ開発プラットフォームが刷新された影響で、細部で問題が発生する可能性がある。トラブルに遭遇したら、「フィードバック Hub」アプリで積極的にフィードバックしたい。