ニュース

AirTagの追跡悪用を防止する「iOS 17.5」「iPadOS 17.5」 ~Android 6.0以降も対応

CVE番号ベースで15件の脆弱性にも対処

Apple、「iOS 17.5」などを公開

 米Appleは5月13日(現地時間)、「iOS 17.5」「iPadOS 17.5」をリリースした。新しいプライドラディアンスの壁紙がロック画面に追加されたほか、機能改善や不具合の修正、セキュリティアップデートが含まれる。

 「iOS 17.5」「iPadOS 17.5」における新機能は、以下の通り。

  • ロック画面
    ・LGBTQ+のコミュニティと文化をたたえる、新しいプライドラディアンスの壁紙をロック画面に追加
  • トラッキング通知
    ・プラットフォームを越えたトラッキング検出機能により、ユーザのものではないBluetoothトラッカーがそのユーザと一緒に移動している場合、そのデバイスがペアリングされているオペレーティングシステムに関わらず、ユーザに通知を送信

 忘れ物防止タグ「AirTag」には、特定の人物の持ち物にこっそりしのばせることで位置の追跡(トラッキング)に悪用できてしまうという問題があったが、AppleとGoogleの協力により、「iOS 17.5」と「Android 6.0」以降でトラッキングを検出してデバイスへ警告を送信できるようになった。Apple以外が製造しているBluetoothトラッカーでも、今後の対応が予定されている。

 セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで15件。アプリにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性のある問題、カーネルメモリが漏えいする欠陥、アプリに機密情報を読み取られてしまう不具合、セキュリティ機構をバイパスされてしまう問題などが解決されている。上述のトラッキング防止機能により、「探す」アプリのプライバシー保護も強化されている。