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「ChatGPT」、専門家並みのデータ分析に対応、Pythonのコードを書き、グラフを作成、内容を把握して回答も

OpenAIが近日リリース、「GPT-4o」を活用、OneDrive/Google ドライブのファイルも直接扱える

「OneDrive」や「Google ドライブ」から直接ファイルを追加

 米OpenAIは5月13日(現地時間)、AIチャット「ChatGPT」でデータ分析を改善したと発表した。表やグラフを操作したり、「OneDrive」や「Google ドライブ」から直接ファイルを追加できる。

 このデータ分析の改善は「ChatGPT」のPlus、Team、Enterpriseユーザー向けの新しいフラッグシップモデル「GPT-4o」で、今後数週間以外に利用できるようになる。

 データファイルをアップロードすると、「ChatGPT」がユーザーに代わり「Python」コードを書いて実行し、データを分析できるとのことで、大規模なデータセットのマージやクリーニング、チャートの作成・分析など、さまざまなデータタスクをこなせるようになる。アップロードされたデータはインタラクティブ(操作可能)で、たとえば特定のデータ(セル・行・列)を選択して、それに関する質問をしたり、「ChatGPT」が提案するプロンプトを元に分析を深めたりすることができる。サポートするチャートの種類も多彩で、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図などが扱える。ダウンロードすれば、ドキュメントやプレゼンテーションにそのまま利用できるだろう。

データファイルをアップロードして、それについてAIに質問
グラフ化も可能。サポートするチャートの種類も多彩で、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図などが扱える

 つまり、データ処理に不慣れなユーザーでも、専門家のような詳細な分析が自然言語で行えるようになるわけだ。専門家にとっても、いつも行っているデータクリーニングタスクにかかる時間を節約できるなどのメリットがある。

 本機能には「ChatGPT」の他の機能と同様のセキュリティとプライバシーが適用される。「ChatGPT Plus」のユーザーは、データコントロールからトレーニングをオプトアウト(拒否)することも可能だ。