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「ChatGPT」無料ユーザーが利用できる機能拡大、Webブラウジングや画像認識機能などを解放

GPT-4oの機能をお試し可能、利用回数制限には注意

「ChatGPT」無料ユーザーが利用できる機能拡大

 米OpenAIは5月30日(日本時間)、同社提供のAIチャットボット「ChatGPT」において、無料ユーザーが利用できる機能を拡大したと発表した。これまで有料プラン(月額20米ドル~)の加入者向けに提供されていた「ブラウズ」「ビジョン」「データ分析」「ファイルアップロード」「GPTs」の各機能が、同日より無料ユーザーでも利用できるようになった。

 各機能の概要は下記の通り。

 なお、無料プランにおける各種機能の利用には回数制限が設けられており、リミットに達した場合は、表示される時刻まで「GPT-4o」ではなく「GPT-3.5」を利用するか、有料プランの「ChatGPT Plus」にアップグレードすることを求められる。

「ブラウズ」

 「ブラウズ」(ChatGPT Browse with Bing)は、ChatGPTが検索エンジン「Bing」を利用し、インターネット上の情報を活用してユーザーからの質問に回答できる機能。最新のニュース情報を取得しようとすると、AIモデルは自動的に参照機能を有効にして回答を提供してくれる。

「ビジョン」

 「ビジョン」は、ChatGPT向けの画像認識機能。ユーザーが撮影した写真やアップロードした画像について、ChatGPTが理解してその内容を説明してくれる。画像内の日本語の読み取りも可能。

「データ分析」

 「データ分析」(Advanced data analysis、旧名はCode Interpreter)は、PDFやExcelファイルなどの外部データをアップロードしたり、自然言語でPythonコードを生成・実行したりして、そのデータ分析が可能になる機能。ChatGPTが分析用のグラフチャートやスプレッドシートの準備もしてくれる。グラフの種類は棒グラフ、円グラフ、散布図、折れ線グラフと多岐にわたる。

「ファイルアップロード」

 「ファイルアップロード」は、ドキュメントファイルをChatGPTに直接アップロードして操作できる機能。テキストファイルのほかにも、PDF、Wordドキュメント、PowerPointプレゼンテーション、スプレッドシートなど、さまざまなファイル形式に対応している。なお、利用プランによってはAIモデルのトレーニングに利用される場合があるため、情報の取り扱いには注意が必要。

「GPTs」

 「GPTs」(GPT Builder)は、ノーコードでオリジナルのChatGPT搭載アプリ(GPT)を作成可能で、独自に構築したサービスは「GPT Store」にて公開することもできる機能。今回の機能拡大では、無料ユーザーでも既存のGPTsを利用できるようになった。ただし、依然としてGPTの新規作成には有料プランの加入が必要となる。