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歌声合成ツール「UTAU」に複数の脆弱性、JVNが注意喚起

プロジェクトファイルを開くと任意のOSコマンドが実行されるなど2件

 脆弱性ポータルサイト「JVN」は5月28日、歌声合成ツール「UTAU」に複数の脆弱性が存在することを明らかにした。

 内容は以下の通り。深刻度の評価は、「CVSS v3」の基本値で最大5.3とされている。

  • CVE-2024-28886:ユーザーが、細工された「UTAU」のプロジェクトファイル(.ustファイル)を開くと、任意のOSコマンドが実行される
  • CVE-2024-32944:ユーザーが、細工された「UTAU」の音源インストーラー(.uarファイル、.zipファイル)を「UTAU」にインストールすると、任意のファイルが配置される

 5月23日には、脆弱性に対する更新済みの「UTAU」v0.4.19が公開済み(現在の最新版はv0.4.19(c))。できるだけ早く対応しよう。

「UTAU」v0.4.19(c)

 なお、「UTAU」のバージョン更新は2013年9月以来となる。開発者である飴屋P氏も、今回の脆弱性に関して「余程のことがない限り、もうUTAU本体を更新することはありえないと思っていたのですが、ありました。余程のことが。」と呟いている。