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「ChromeOS 125」が安定版に ~多くのAI機能を導入・拡充
ハードウェア接続の改善、アクセシビリティの強化、画面キャプチャーの新オプションなども
2024年6月3日 13:14
米Googleは5月30日(日本時間)、「ChromeOS M125」を発表した。以下の新機能や改善が行われている。ただし、一部機能は段階的にロールアウトされる。すぐには利用できないことがあるので注意したい。
多くのAI機能
「ChromeOS 125」では、多くのAI機能が導入された。
- Assistive Copyeditor:文法、スペル、文体、明瞭さ、構成など、テキストを執筆するうえでの改善点を提案する支援機能。「Google ドキュメント」にはすでにある機能だが、そうした機能を提供していないWebサイトで長文を入力する際に役立つ
- ビデオ会議の背景を生成:テキストプロンプトからビデオ会議の仮想背景を生成・利用する。「Chromebook Plus」向けの機能
- ジェネレーティブ壁紙:生成AIで壁紙を作成
- ランチャーで画像検索:画像内のテキストも対象にしたファイル検索をランチャーで
また、ライブキャプション(字幕)とディクテーション(音声入力)が利用できるロケールが拡充された。ライブキャプションは1言語から6言語に、ディクテーション対応は1ロケールから18ロケールになっているという(編集部ではまだ日本語対応を確認できていない)。
快適なハードウェア接続
ハードウェア接続の改善も、「ChromeOS 125」における注目点だ。
- 互換性のあるBluetoothヘッドセットの通話コントロールボタンに対応。通話への応答、拒否、終了、マイクのミュートなどを制御可能に
- マウスで「ファスト ペアリング」(Fast Pair)が利用できるように。対応マウスならChromebookに近づけると接続を促す通知が表示され、ワンクリックでペアリングを完了できる
そのほかの改善
そのほかにも、「ChromeOS 125」には多くの改善が導入されている。
まず、アクセシビリティ設定としてアニメーションを減らすオプションが追加された。アニメーションに酔ったり、集中が途切れたりといった症状を抱えたユーザー向けだ。
次に、画面キャプチャー機能でデスクトップを録画する際、アニメーションGIF形式で保存できるようになった。短い動画であればGIF形式の方が好ましい場合もあるので活用したい。
最後に、ギャラリーのビデオプレイヤーに再生速度をコントロールするメニューが追加された。ファイルをプレビューする際、動画の再生速度を0.25倍から2倍までの範囲で微調整できる。
「ChromeOS」のアップデートは、一部の環境から順次展開される。アップデートできるようになると、「設定」画面の[ChromeOS について]画面から適用が可能だ。