ニュース

Algomatic独自のAIを活用した「DMM GAME翻訳」提供開始 ~AIが世界観を理解してローカライズ

130言語に対応、最短1時間で納品可能

ゲーム特化多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」が提供開始

 DMMグループのAIスタートアップ(株)Algomaticは8月8日、同社独自のAI翻訳エンジンを活用したゲーム特化多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」の提供を開始した。130言語に対応しており、データ提供から最短1時間で納品することが可能。価格は1言語あたり1文字3円から。

 「DMM GAME翻訳」は、ゲームに関わるテキストデータの翻訳に特化したサービス。ゲームのストーリー、インターフェイス、マーケティング資料など、ゲーム関連のあらゆるテキストについて、コンテキストを維持しながら高速かつ高品質に翻訳してくれる。

 サービスを利用する際には、まず翻訳クオリティを確認するための無料の「トライアルデモ」を実施。顧客の実際のコンテンツの一部を使用し、翻訳サンプルを提供する。次に作品の世界観やキャラクター設定など、重要なコンテキスト情報をヒアリングし、AIを作品に最適化してチューニングする。そして、チューニングされたAIを使用して、提供されたテキストデータ(CSV/SpreadSheet/Excelなどフォーマットは応相談)の翻訳を実行し、納品する。

 プロジェクトを重ねるごとに、AIはさらにチューニングされ、翻訳の品質が向上していく。ユーザーからのフィードバックを反映しながら、常に高品質の翻訳を提供できるよう努めていくとのこと。

「DMM GAME翻訳」の強み

  • 130言語対応
    日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語、スペイン語、インドネシア語、ヒンディー語など主要言語をはじめ、最大130言語に対応し、グローバル展開を強力にサポート
  • 迅速な納品
    データを提供してから最短1時間での納品を実現し、ゲーム開発やローカライズのスピードアップに貢献
  • コンテキスト維持
    ゲームタイトル毎やキャラクター特有の表現や世界観を理解し、適切に翻訳。AIにゲーム固有のコンテキストを学習させることで、単なる機械翻訳では難しかったニュアンスを維持した翻訳を実現する
  • 大量データ処理
    膨大な量のテキストデータを効率的に処理し、大規模なゲームプロジェクトにも対応。これにより、ボリュームのあるRPGなども迅速にローカライズすることが可能になる
  • コスト効率
    1言語あたり1文字3円からという安価な価格設定で、さまざまな規模の企業やプロジェクトに対応可能。高額な翻訳コストという障壁を低くし、より多くの企業がグローバル展開にチャレンジできる環境を提供する

 ゲームローカライズについては、従来の翻訳プロセスではテキスト翻訳に数カ月を要することもあり、海外版のローンチまでに長期間を要するケースが少なくない。高額な翻訳コストにより、投資回収の見通しが立たず、海外展開を躊躇する企業も多く存在するという。また、ゲーム特有のコンテキストや世界観を理解した適切な翻訳が困難であるという問題も指摘されている。

 そこで、Algomaticは、ローコストで高速な今回のサービスを開発し、日本のゲーム産業のグローバル競争力を高め、日本文化の魅力を世界中のプレイヤーに届けることを目指していくとしている。