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「ESLint」がJSONとMarkdownの文法チェックに対応 ~より汎用的なlinterへと進化

JavaScriptのソースコードを静的解析して文法の誤りを検出

公式ブログにおけるアナウンス

 「ESLint」の開発チームは10月3日、「ESLint」がJSONとMarkdownのリンティングに対応したと発表した。

 「ESLint」はJavaScriptのソースコードを静的解析して文法の誤りを検出し、修正できるようにする(linting)ツール。JavaScript以外のプログラミング言語にも対応できる、より汎用的なリンター(linter)へ移行する計画が今年7月に発表されていた。今回の発表はその成果といえる。

 JSONのリンティングは、公式にサポートされている言語プラグイン「@eslint/json」で行う。このプラグインはJSON、JSONC(コメント付きJSON)、JSON5の解析に対応しており、「npm」からインストール可能。

 一方、Markdownのリンティングは「@eslint/markdown」プラグインで実現されている。これはプロセッサーのみを含んでいた「eslint-plugin-markdown」プラグインの次世代版で、「CommonMark」および「GitHub Flavored Markdown」の解析に対応する。「@eslint/json」と同様に「npm」からインストール可能だ。

 これらのプラグインはJavaScriptと同様、カスタムルールの作成にも対応している。おもな違いはAST(抽象構文木)形式で、JSONは「Momoa AST」、Markdownは「mdast」を使用している。これらに関するドキュメントはまだあまり多くないが、調査に役立つツールとして「ESLint Code Explorer」が公式に提供されている。