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匿名性を重視したWebブラウザー「Tor Browser 14.0」、Windows 7/8.1などへの対応を終了

レガシーOSでは2025年3月までv13.5(ESR 115ベース)でセキュリティパッチを提供

「Tor Browser」v14.0

 匿名性を重視したWebブラウザー「Tor Browser」が10月22日、v14.0へとアップデートされた。「Firefox 128」の長期サポートリリース(ESR)をベースにした、初めての安定版リリースとなる。

 「Tor Browser」は、接続経路を匿名化する「Tor」(The Onion Router)をあらかじめ組み込んだ「Firefox」ベースのWebブラウザー。いくつものサーバーを経由しながら、そのたびに暗号化を施すことで、第三者からの追跡や監視、検閲を受けることなく、プライベートにWebブラウジングを楽しむことができる。いわゆる「ダークウェブ」で悪用されることもあるが、内部告発や匿名での情報提供を扱う場合にも重宝される。

接続経路を匿名化する「Tor」(The Onion Router)をあらかじめ組み込む

 「Tor Browser 14.0」では、ESRのバージョン移行に伴う監査が1年間にわたって行われた。「Tor Browser」ユーザーのプライバシーやセキュリティを脅かすおそれのある問題点が解決されている。また、Android版ではx86/x86_64プラットフォーム向けのAPKサイズの削減、ユーザーエージェントの偽装方法の変更など、多くの技術的課題が克服された。

 なお、本バージョンではWindows 7、8、8.1、および macOS 10.12、10.13、10.14のサポートが打ち切られている。これらのレガシーOSで「Tor Browser」を利用したい場合は、v13.5(ESR 115ベース)にとどまる必要がある。少なくとも2025年3月までは重要なセキュリティアップデートが提供されるとのこと。

レガシーOSにはv13.5(ESR 115ベース)、それ以外の環境にはv14.0(ESR 128ベース)が供給される

ソフトウェア情報

「Tor Browser」Windows版
【著作権者】
Tor Project, Inc.
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
14.0(24/10/22)