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商用利用できる生成AI「Adobe Firefly Web版」がリニューアル ~ホーム画面から画像や動画を素早く生成可能に
Adobe Fireflyの新しい料金プランも登場
2025年2月13日 00:00
米Adobe(株)は2月13日(日本時間)、同社の生成AI「Adobe Firefly」Web版のリニューアルアップデートを実施した。同日に発表されたパブリックベータ版「Adobe Firefly Video Model」をはじめとした各種モデルを利用可能。ホーム画面上で画像や動画のプロンプトを入力するだけで素早く生成を開始できるようになった。
![](https://asset.watch.impress.co.jp/img/wf/docs/1662/221/2.gif)
Adobe Firefly Web版は、同社が“クリエイティブAIの究極形”と位置付ける生成AIツール。画像から動画・音声・ベクター・3Dまで、さまざまなメディアをひとつのツールで生成できる点を特徴としている。
クリエイティブプロフェッショナルが求めるコントロールを備えた機能の数々が搭載されているほか、IPフレンドリーで商用利用も可能。Photoshop、Premiere Pro、Expressなどの「Adobe Creative Cloud」アプリと統合されており、どのアプリから作業を始めたとしても、アイデアの創出から制作まで、生成AIをより効率的に普段のワークフローへ反映させることができる。
今回、提供開始されたリニューアル版「Adobe Firefly Web版」では、トップ画面上にアセット形式に合わせて機能をソート。Web版にアクセスするだけで、Adobe Fireflyでいまどんな機能が利用できるのかを確認できるデザインが採用された。また、制作途中でも「Adobe Firefly Web版」アプリまたは「Adobeホーム」からでも、生成ヒストリーに簡単にアクセスできるようになっている。
そのほか、利用可能な新機能は以下の通り。
- 「動画生成(ベータ版)」
「テキストから動画生成」「画像から動画生成」により、簡単なテキストプロンプトから1080p動画やタイムラインのギャップを埋めるBロールを生成したり、ショットに雰囲気を演出する要素を追加したり、カスタムモーションデザイン要素を開発可能。詳細なカメラ設定でショットを微調整できる - 「シーンから画像生成(ベータ版)」
3Dスケッチや参照シェイプからプロ品質の画像を生成。「テキストから画像生成」で「構成参照」用の参照画像を作成することも、直感的な3Dツールを使用して正確なビジュアルガイドを作成することもできる。また、3D画像の角度や視点を変更して望み通りの出力結果を得ることもできる - 「音声を翻訳」と「動画を翻訳」
登場人物の喋りを本人の声質そのままに多言語に翻訳できる。動画コンテンツを異なる言語に翻訳しても声質・トーン・リズム・音響が維持されるので、吹き替えや音声ミキシングに費やす時間を削減し、翻訳や吹き替えサービスにかかる時間と予算を節約することができる。20カ国以上の言語での翻訳に対応、最大10分間
新しいAdobe Fireflyの料金プラン
早期アクセス価格で提供が開始された2つのAdobe Fireflyの新しい料金プランが登場。ともに、クリエイターがAdobe Fireflyの画像やベクター機能に無制限にアクセスできるほか、新しい動画および音声機能には段階的な容量を提供することでアクセスできる。
「Adobe Firefly Standard」プランでは、月2,000動画/音声クレジット、最大20の1080pの5秒動画生成(月額9.99米ドルから)が可能。「Adobe Firefly Pro」プランでは、月7,000動画/音声クレジット、最大70の1080pの5秒動画生成(月額29.99ドル米から)が可能となる。
さらに、日常的に動画コンテンツを制作するプロフェッショナル向けの「Adobe Firefly Premium」プランも近日提供予定。大量のコンテンツを作成するクリエイターやチームにさらに多くの音声と動画クレジットの容量を提供するとしている。