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Microsoft、Windowsの一部バージョンに緊急修正 ~ログオン監査の不具合に対応

「Microsoft Update カタログ」経由で提供

同社のアナウンス

 米Microsoftは4月11日(現地時間)、定例外(OOB)の更新プログラムを一部のWindowsバージョンに対しリリースした。ログオン監査に関連する不具合を修正したものだという。

 今回リリースされた定例外パッチは、以下の通り。「Microsoft Update カタログ」経由で提供される。

  • Windows 11 バージョン 23H2/22H2:KB5058919
  • Windows Server 2022:KB5058920
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019/Windows Server 2019:KB5058922
  • Windows 10 LTSB 2016/Windows Server 2016:KB5058921
  • Azure Stack HCI バージョン 22H2:KB5058920

 これらのバージョンには、「Active Directory」グループポリシーのローカルポリシーで監査ログオン/ログオフイベントが有効になっていて、期待どおりに動作しているにもかかわらず、デバイスで有効として表示されない可能性があるという既知の問題があったが、今回の定例外パッチをインストールすれば解決されるとのこと。問題のない企業環境に適用する必要はない。また、ログオン監査はおもに企業環境でのみ必要とされるもので、ホームユーザーには関係ない。

 なお、今回のOOBパッチは以前にリリースされたパッチの内容も含んだ「累積的」なものなので、これがあれば2025年4月のセキュリティ更新プログラムなど、過去のパッチをわざわざあてる必要はない。2025年4月のセキュリティ更新プログラムをまだ適用しておらず、「Active Directory」グループポリシーを使用している環境に対し、同社はこの定例外パッチを適用するよう呼び掛けている。