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フリーの将棋アプリ「ShogiHome」v1.22.0、GPUアクセラレーションのON/OFFが可能に

トラブルの際は無効化で回避可能に

「ShogiHome」v1.22.0

 オープンソースの将棋アプリ「ShogiHome」が4月12日、v1.22.0へとアップデートされた。本バージョンでは、ハードウェアアクセラレーションの有無を切り替える設定項目が追加されている。

 「ShogiHome」はアプリ基盤に「Electron」(Chromium)を採用しており、CPUに加え、既定でGPUを処理の高速化に活用する(ハードウェアアクセラレーション:HWA)。しかし、一部の環境ではトラブルのもととなることがあり、無効化して回避しなければならないケースも多々ある。2024年の電竜戦でも、時間切れ負けの一部に「ShogiHome」のHWAが影響していたのではないかとの疑念がある。

 そこで、v1.22.0ではHWAをON/OFFするオプションが追加された。初期状態はONで、設定変更を反映させるにはアプリの再起動が必要だ。

 そのほかにも、本バージョンでは以下の変更が加えられた。リストアップした以外にも、多くの機能改善と翻訳の追加が行われているようだ。

  • 棋譜解析機能に降順オプションを追加
  • [本譜に戻る]ボタンを追加
  • 将棋盤の格子線の色を自由に選べる機能
  • 反転した局面を定跡から検索する機能
  • 貼り付けダイアログをスキップする機能
  • 棋譜ファイル関連機能の強化

 「ShogiHome」は、Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応の将棋アプリ。モダンなユーザーインターフェイスが使いやすい。「USI」(Universal Shogi Interface)プロトコル対応の将棋AIを登録して局面の優劣や推奨手を検討させたり、AI同士で対戦させることも可能で、コンピューター将棋で一般的なCSAプロトコルを使った通信対戦にも対応する。「GitHub」でホストされており、ライセンスは「MIT license」。現在、リリースページから無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「ShogiHome」最新版
【著作権者】
Kubo, Ryosuke 氏
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.22.0(25/04/12)