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エプソンのプリンタードライバーのインストーラーに脆弱性 ~JVNが注意喚起

「Epsonプリンタードライバーセキュリティサポートツール」の導入を

脆弱性レポート(JVNVU#90649144)

 脆弱性ポータルサイト「JVN」は4月28日、セイコーエプソン(株)提供するWindows版プリンタードライバーに関する脆弱性レポート(JVNVU#90649144)を公開した。

 インストール時のファイルアクセス権限が不適切で、日本語以外のOS環境にプリンタードライバーをインストールする、もしくはプリンタードライバーを日本語以外の言語に変更すると、プリンタードライバーが管理する一部のDLLファイルでアカウント権限の書き換えが可能となり、悪意のある第三者によってシステム権限で任意のコードを実行される可能性があるという(CVE-2025-42598)。

 開発元によると、以下のOS向けのプリンタードライバーが影響を受けるとのこと。

  • Windows 2000
  • Windows XP/XP Professional x64 Edition
  • Windows Vista/Vista x64 Edition
  • Windows 7/7 x64
  • Windows 8/8 x64
  • Windows 8.1/8.1 x64
  • Windows 10/10 x64
  • Windows 11 x64
  • Windows Server 2003
  • Windows Server 2008/2008 R2
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2022
  • Windows Server 2025

 深刻度の評価は「CVSS 4.0」の基本値で「8.4」、「CVSS 3.1」の基本値で「7.8」。現在のところ、本脆弱性を悪用した攻撃の報告は確認されていない。

 修正ソフトウェアは、すでに「Epson Software Updater」経由で配信中。「Epsonプリンタードライバーセキュリティサポートツール」をダウンロード・インストールすれば、問題は解決される。サポートページで「Epsonプリンタードライバーセキュリティサポートツール」の単体配布も行われている。

「Epsonプリンタードライバーセキュリティサポートツール」の導入を