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さよなら Skype、5月5日をもってサービス終了
Microsoft Teams Freeへの移行を、プライバシー設定には注意
2025年5月5日 00:00
米Microsoftは、同社が提供するテキスト・音声・ビデオチャットツール「Skype」のサービスを2025年5月5日をもって終了する。対象となるのは、無料および有料の個人向け「Skype」。法人向けに提供されている「Skype for Business」には影響しない。
「Skype」は、Skype Technologies社より2004年にリリースされ、世界中で大きなシェアを獲得したP2P(peer-to-peer)のテキストメッセンジャー。Skype Technologies社は2011年にMicrosoft傘下となる。「Skype」はリリース後も機能拡張が行われ、音声チャットやビデオチャット、AIチャット、翻訳機能などを備えた現代的なチャットツールとして提供されていた。
Microsoftは「Skype」を廃止することで、チャットツールを「Microsoft Teams」へ一本化し、コンシューマー向けの無料コミュニケーションサービスを効率化したい考えだ。ただし、「Skype」から「Microsoft Teams」への移行には躊躇してしまうユーザーがいることも、同社は理解しているという。
そのため、Skypeアカウントで「Microsoft Teams」へログインできるようにするのに加え、5月5日までは「Microsoft Teams」と「Skype」ユーザーのチャットをこれまで通り利用できるとしている。
Skypeアカウントで「Microsoft Teams」へログインすれば、「Skype」のチャットと連絡先をすぐに使うことが可能となる。「Microsoft Teams」への移行を望まない場合でも、チャット、連絡先、通話履歴をエクスポートすることが可能だ。
また、「Skype」にて国際通話と国内通話へ電話を掛ける有料サービスは新規購入できなくなるが、既存のクレジットとサブスクリプションは5月5日まで従来と同じように利用可能。5月5日以降はWeb版の「Skype」と「Microsoft Teams」からのみ利用できるようになる。
なお、「Skype」のサービス終了に関して疑問点があれば、下記の記事も参考にしてほしい。
「Teams」以外のコミュニケーションツールを移行するためにデータをエクスポートしたり、プライバシー保護のために「Skype」からデータを手動で削除する方法に関しては、公式のサポートページにて案内されているので、必要に応じて適宜参照のこと。