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『ヘイ、コパイロット!』でAIチャット開始 ~MicrosoftがCopilot+ PCの新機能を発表
アプリの画面を「Copilot」に共有可能に。「設定」アプリにAIエージェント機能も追加
2025年5月7日 17:10
「設定」アプリのAIエージェント機能
Windows 11の「設定」アプリでは、新たにAIエージェントを搭載。困りごとを自然言語で書く、あるいは音声で話すことで、適切な設定変更の項目を表示したり、内容の簡単な説明を行ったりできる。またユーザーが許可すれば、タスクの自動化や実行も可能となる。
この機能は「Snapdragon X」シリーズを搭載した「Copilot+ PC」のWindows Insider Program参加者から提供が開始される。なお当初は英語入力のみの対応となる。
Click to Doの強化
画面のスナップショットから情報を引き出す「Click to Do」では、「Ask Copilot」で画像やテキストに対して質問したり、「Microsoft 365 Copilot」を使って「Word」で下書きしたり、画面上の表を「Excel」に直接送信したりと、さまざまな作業が可能になる。作業を中断することなく、見ている画面から情報を直接取り出して操作できることが増えていくというイメージだ。
これらの新機能は、5月後半にWindows Insider Programで提供される予定。
「フォト」アプリと「ペイント」アプリの強化
「フォト」アプリには、写真に対して照明のコントロールを加える機能が追加される。最大3つの光源を配置し、色を指定することで、写真の中に光源を加えたような加工ができる。この機能はまず「Snapdragon X」シリーズを搭載した「Copilot+ PC」のWindows Insider Program参加者に提供され、AMDとIntel搭載デバイスには2025年後半に提供される予定。
また「ペイント」アプリでは、テキストの指示でデジタルステッカーを作成する機能や、AIによるオブジェクト選択機能が追加される。こちらはWindows Insider Program参加者に向けて今月中に提供される。
このほか、「ペイント」や「フォト」に使われている拡散ベースのモデルが、より高速で優れた品質に改良されている。この変更は5月6日に適用される。
「Snipping Tool」のキャプチャ領域最適化
「Snipping Tool」には、画面上にある画像などのコンテンツがぴったりなサイズに収まるよう、キャプチャ領域を自動調整する機能が追加される。また画像からテキストを抽出したり、画面上の任意の場所から正確な色値を抜き出す機能も用意されている。
エクスプローラーや「メモ帳」などにもAI機能
このほか、エクスプローラーへのAIアクションの追加、「メモ帳」アプリでの文書生成や要約の機能の追加などが行われる。さらにEUでは、PCに接続されたスマートフォン用のコンパニオンの追加も2025年後半から開始される。
「Copilot」アプリの新機能
「Copilot」アプリには、「Copilot Vision」という新機能が追加される。アプリの画面を「Copilot」に共有し、質問や音声ナビゲーションなどを頼めるようになるというもの。この機能はWindows Insider向けに提供中で、まもなく一般公開されるとしている。
また「Copilotキー」を長押しして音声対話を開始する機能も用意され、近日中には『ヘイ、コパイロット!』と音声で呼びかけて「Copilot」を起動できる機能も導入される予定。こちらは完全オプトイン制となっており、Windows Insiderでテストが開始される。