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Mozilla、「Firefox 33」を正式公開
Cisco社が公開しているH.264のオープンソース実装“OpenH264”をサポート
(2014/10/15 17:22)
Mozillaは13日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 33」を正式公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
「Firefox 33」では、Cisco社が公開しているH.264のオープンソース実装“OpenH264”がサポートされ、プラグインとして同梱されるようになった。このプラグインはサンドボックス環境で動作し、万が一クラッシュしても「Firefox」本体に影響を及ぼさない。
また、ホーム画面(about:home)や新規タブ画面(about:newtab)の検索ボックスでキーワードサジェストがサポートされた。さらに、ロケーションバーの検索機能も大幅に改善。これまでは単一の単語や数字だけで成るキーワードを検索する際、先頭に“?”を付けて検索を行うことを明示しないと検索結果を得られるまでに時間がかかったり、Webサイトに接続できないというエラーが表示されたが、これが不要となった。
そのほかにも本バージョンでは、JavaScriptエンジンにおける文字列の扱いの改善、新しい“CSP(Content Security Policy)”バックエンドの採用、Windows環境における“OMTC(Off Main Thread Compositing)”の有効化といった改善が盛り込まれている。“OMTC”とは、メインスレッドをなるべくブロックしないように一部処理を別スレッドに分離することで、ユーザーインターフェイスの応答性を向上させたり、スクロールやビデオ、アニメーションなどをより滑らかに行うための仕組み。モバイルプラットフォームで先行実装されていたが、これがWindows版でも利用できるようになる。
なお、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれているので注意。修正された脆弱性は9件で、深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が3件、2番目に高い“高”が4件、3番目に高い“中”が2件となっている。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 33.0(14/10/13)