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銘板の彫刻文字を再現したフォント「機械彫刻用標準書体 M」に変体仮名などが追加

年賀状で需要の高い漢字や西夏文字などの追加も

「機械彫刻用標準書体 M」v0.201

 銘板に彫刻を施す際に用いられる字体を再現した日本語フォント「機械彫刻用標準書体 M」が2日、v0.200にアップデートされた。Windowsに対応するOpenTypeフォントで、現在、不具合の修正されたv0.201を作者のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。

 v0.200では、変体仮名や西夏文字といった特殊な文字が追加された。変体仮名とは、現在一般的に利用されている平仮名とは異なる仮名の字体。OpenTypeフォントのスタイルセット機能に対応する環境であれば、通常の平仮名の代わりに変体仮名を用いることができる。同様にスタイルセット機能によって利用可能な“西夏文字”が追加された。漢字の“一”や“申”に相当する文字が収録されている。

 また、句読点や旧常用漢字表順における“附”から“勉”までの漢字などのほか、年賀状のシーズンにあわせて“申”や“平”“成”“初”“春”“寿”などの漢字が追加された。

 加えて、縦組み用の小書き仮名や音引き、句読点の字形が追加されたほか、字形の修正などが行われている。

ソフトウェア情報

「機械彫刻用標準書体 M」
【著作権者】
Kim 氏
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.201 ベータ版(15/11/02)

(市川 祐吉)