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老舗のCDリッピングツール「CD2WAV32」が約20年ぶりの更新 ~Windows 11専用で甦る

「Delphi 12.1」でUnicode対応、UI・設計のモダン化などを実施

「CD2WAV32」Revision 4.00jp

 老舗のCDリッピングツール「CD2WAV32」が5月31日、Revision 4.00jpへとアップデートされた。作者ブログへのパッチアップロードから約16年、最後のマイナーアップデートから約20年ものときを経て新バージョンがリリースされた格好だ。

 「CD2WAV32」は、音楽CDのオーディオデータをWAVファイルに変換するソフト。前世紀から開発が継続されており、一時期公開が停止されるも復活して「窓の杜」ライブラリでもダウンロードランキングにしばしば登場していた(参考記事)。

 作者によると、今回のメジャーバージョンアップは5月の連休にPCをWindows 11搭載機に入れ替え、最新の無償版「Delphi 12.1」をインストールしたことがキッカケとのこと。対応OSをWindows 11のみとしたほか、内部の文字コード処理をおおむねUnicodeベースに置き換えるなど、大幅な変更が行われているという。

 おもな変更は以下の通り。

  • コモンコントロールなどのGUIをWindows 11ベースに
  • ファイラー関連でファイルサイズなどが32bit処理になっていたのを64bitベースに
  • 歴史的に残っていた裏機能(偽春名との通信機能など)をコードレベルで削除
  • Windows 11が32bit CPUをサポートしなくなったため、使えなくなったMSCDEXの16bitコード呼び出し機能などを削除
  • 「Media Foundation API」でエンコードするオプション(既定)。WMAも追加DLLなしにエンコードできる
  • ヘルプファイルを削除(PDF形式のマニュアルが付属)
  • CD-ROMドライブがなくても起動できるように
  • リソースの扱いを変更
  • 「freeDB.org」終了に関連する変更

 なお、検証環境にCD-ROMドライブがなかったため、動作確認はアプリの起動のみ行った。あしからずご了承願いたい。

[編集部追記] 編集部にて、外付けDVD-ROMドライブで正常に動作することを確認した。

ソフトウェア情報

「CD2WAV32 for Windows11」
【著作権者】
もろぼし☆らむ 氏
【対応OS】
Windows 11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
Revision 4.00jp(25/05/31)