ニュース
老舗のCDリッピングツール「CD2WAV32」が約20年ぶりの更新 ~Windows 11専用で甦る
「Delphi 12.1」でUnicode対応、UI・設計のモダン化などを実施
2025年6月4日 06:45
老舗のCDリッピングツール「CD2WAV32」が5月31日、Revision 4.00jpへとアップデートされた。作者ブログへのパッチアップロードから約16年、最後のマイナーアップデートから約20年ものときを経て新バージョンがリリースされた格好だ。
「CD2WAV32」は、音楽CDのオーディオデータをWAVファイルに変換するソフト。前世紀から開発が継続されており、一時期公開が停止されるも復活して「窓の杜」ライブラリでもダウンロードランキングにしばしば登場していた(参考記事)。
作者によると、今回のメジャーバージョンアップは5月の連休にPCをWindows 11搭載機に入れ替え、最新の無償版「Delphi 12.1」をインストールしたことがキッカケとのこと。対応OSをWindows 11のみとしたほか、内部の文字コード処理をおおむねUnicodeベースに置き換えるなど、大幅な変更が行われているという。
おもな変更は以下の通り。
- コモンコントロールなどのGUIをWindows 11ベースに
- ファイラー関連でファイルサイズなどが32bit処理になっていたのを64bitベースに
- 歴史的に残っていた裏機能(偽春名との通信機能など)をコードレベルで削除
- Windows 11が32bit CPUをサポートしなくなったため、使えなくなったMSCDEXの16bitコード呼び出し機能などを削除
- 「Media Foundation API」でエンコードするオプション(既定)。WMAも追加DLLなしにエンコードできる
- ヘルプファイルを削除(PDF形式のマニュアルが付属)
- CD-ROMドライブがなくても起動できるように
- リソースの扱いを変更
- 「freeDB.org」終了に関連する変更
なお、検証環境にCD-ROMドライブがなかったため、動作確認はアプリの起動のみ行った。あしからずご了承願いたい。
[編集部追記] 編集部にて、外付けDVD-ROMドライブで正常に動作することを確認した。
ソフトウェア情報
- 「CD2WAV32 for Windows11」
- 【著作権者】
- もろぼし☆らむ 氏
- 【対応OS】
- Windows 11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- Revision 4.00jp(25/05/31)