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Embarcadero、無償版「Delphi 12」「C++Builder 12」をリリース

年間売上5千米ドルあるいはチームが5名以上になるまで利用できる「Community Edition」

Embarcadero、「Delphi 12」「C++Builder 12」の無償版「Community Edition」をリリース

 米Embarcadero Technologiesは7月30日(現地時間)、「Delphi 12 Community Edition」「C++Builder 12 Community Edition」をリリースした。

 「Community Edition」(CE)は、「Professional Edition」に相当するすべての機能をフリーランス開発者、スタートアップ、学生向けに無償で提供するエディション。CEを利用して開発したアプリが年間売上5,000米ドルに達するまで、あるいはチームが5名以上になるまで利用できる。評価を目的とした製品ではないので、企業などが導入を検討する場合はフル機能を試用できる30日無料トライアル版を利用しなければならない。

アカウント登録して「Delphi 12 Community Edition」をダウンロードすると、メールでライセンスキーが届く。インストーラーに入力すれば、セットアップが可能
堅牢で習得しやすいDelphi言語でWindows、macOS、iOS、Androidで動作するネイティブアプリケーションを開発できる

 こうした「Community Edition」には旧バージョンがあてがわれることも少なくないが、同社は「Delphi 12」と「C++Builder 12」の新機能すべてを広くコミュニティに提供するため、早期リリースを決定したとのこと。これまでは「11.3 Alexandria」の機能しか利用できなかったが、「RAD Studio 12 Athens」の新機能と改善の恩恵を受けることができる。

 「Delphi 12 CE」は、堅牢で習得しやすいDelphi言語でWindows、macOS、iOS、Androidで動作するネイティブアプリケーションを開発できるのが魅力。単一のソースコードで、クロスプラットフォーム展開できる。

 一方の「C++Builder 12 CE」では、豊富な資産を持つC++言語が利用可能。「Delphi」向けの強力なランタイムライブラリも利用できるため、幅広いシチュエーションに対応できる。