ニュース

無償版「Delphi」「C++Builder」が最新製品版「11.3 Alexandria」ベースに

年間売上5,000米ドルあるいはチームが5名以上に達するまで利用可能

Embarcadero、「Delphi 11」「C++Builder 11」の無償版「Community Edition」をリリース

 米Embarcadero Technologiesは4月26日(現地時間)、「Delphi」および「C++Builder」の「Community Edition」ライセンスを最新製品版である「11.3 Alexandria」(28.0.48361.3236)へアップデートしたと発表した。これまでは「10.4 Sydney」しか利用できなかったが、高DPI対応やVCLスタイルの設計時デザイン、複数のウィンドウからの同一フォームのデザインとコード編集といった最新IDEのメリットを享受できる。

 「Community Edition」(CE)は「Professional Edition」に相当するすべての機能を学生やホビーユーザー向けに無償で提供しているもの。開発したアプリの売り上げが年間5,000米ドルまで、あるいはチームが5人未満であれば利用できる。

 あくまでもコミュニティの学生やホビーユーザー向けに無償提供されているもので、評価を目的とした製品ではないので注意したい。企業などが導入に先立ち評価したい場合は、フル機能を試用できる30日無料トライアル版の利用が推奨されている。

 「Delphi 11 CE」は、堅牢で習得しやすいDelphi言語でWindows、macOS、iOS、Androidで動作するネイティブアプリケーションを開発できるのが魅力。単一のソースコードで、クロスプラットフォーム展開できる。

 一方の「C++Builder 11 CE」では、豊富な資産を持つC++言語が利用可能。「Delphi」向けの強力なランタイムライブラリも利用できるため、幅広いシチュエーションに対応できる。