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専門家レベルの調査報告書を作るAI「Researcher」とデータアナリストAI「Analyst」が「Microsoft 365 Copilot」で一般公開

Pythonを駆使してデータ分析するエージェントが追加費用なしで

「Researcher」と「Analyst」が「Microsoft 365 Copilot」で一般公開

 米Microsoftは6月2日(現地時間)、「Researcher」と「Analyst」の一般提供を開始した。4月から「Frontier」プログラムの一環としてプレビューされていたが、それ以外の環境にも展開される。

 「Researcher」は、専門家のような徹底した調査を行ってくれるAIエージェント。OpenAIの「Deep Research」モデルを基盤としており、「Microsoft Graph」やWeb検索を統合しながら、ユーザーのデータをリアルタイムで分析する。必要な専門知識がすぐさま得られるため、日常的な業務が大いに効率化されるだろう。

専門家レベルの調査報告書を作ってくれるAIエージェント「Researcher」

 一方の「Analyst」は、複雑なデータセットを扱えるデータサイエンティストのようなAIエージェントだ。OpenAIの「o3-mini」推論モデルをベースとしており、「Python」コードを生成・実行したり、データセットのコンテキストやビジュアライゼーションを提供する。社員に大規模データを扱う「Python」スキルがなくても、新製品の需要予測や顧客の購買パターンの視覚化、収益予測といった分析が行えるというわけだ。

データサイエンティストのように「Python」を駆使してデータ分析するAIエージェント「Analyst」

 「Researcher」と「Analyst」は「Microsoft 365 Copilot」アプリにあらかじめピン留めされており、「Microsoft 365 Copilot」ライセンスを持つユーザーであれば追加コストは不要。誰でも1カ月あたり最大25のクエリまで組み合わせて実行できる。対応言語は「Researcher」で37カ国語、「Analyst」で8カ国語。