AIエージェントがより深くWindows統合、進捗の管理はタスクバー・トースト通知で

タスクバーの「Windows Search」ボックスを「Copilot」エージェントに置き換える施策

　MicrosoftはWindowsにAIエージェントをより深く統合することを計画中だ。テクニカルカンファレンス「Ignite 2025」ではタスクバーにAIエージェントを組み込み、呼び出しや監視、通知などを直接行えるようにするコンセプトが明らかにされた。

　同社は「Windows 11 Insider Preview」で、タスクバーの「Windows Search」ボックスを「Copilot」エージェントに置き換える施策――「Copilot に何か質問する」（Ask Copilot）機能――をテスト中だが、エージェント統合はこれを拡張したものになる。

「Ask Copilot」ボックスで「@メンション」してエージェントを呼び出す

　たとえば、「Ask Copilot」ボックスで「@メンション」すれば、オンラインで資料を収集して専門家水準のレポートを作成する「Microsoft 365 Researcher」といったエージェントを呼び出せる。

　「Ask Copilot」ボックスから「Researcher」エージェントを呼び出すと、あたかも一般のアプリのようにタスクバーにボタンが追加される。このタスクボタンには現在のステータスを表すバッジが表示されるほか、マウスオーバーでタスクの内容と進捗状況を示すホバーカードが表示されるようだ。エージェントがちゃんと仕事を遂行しているかどうかが、一目でわかる。レポートが完成すると、デスクトップにトースト通知が表示され、レポートにアクセスできる。

マウスオーバーでタスクの内容と進捗状況を示すホバーカード

レポートが完成すると、デスクトップにトースト通知

　上記の仕様はあくまでもコンセプトであり、このまま実装されるとは限らない。しかし、タスクバーがエージェントを管理するハブになるというアイデアは興味深いものだ。今後はエージェントにタスクを依頼し、タスクバーで進捗をチェックしたり、処理の継続を許可したり、場合によっては中断するといった管理を行うのが当たり前になるのかもしれない。