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Apple、「macOS Tahoe 26」を発表～「Spotlight」を大刷新、ゲーム体験も強化

iPhoneの「電話」アプリと連携できるのも魅力

樽井秀人

2025年6月10日 08:47

Apple、「macOS Tahoe 26」を発表

　米Appleは6月9日（現地時間）、開発者向けカンファレンス「WWDC 2025」で「macOS Tahoe 26」を発表した。本バージョンより西暦下二桁がバージョンナンバーとして採用される。

　「macOS Tahoe 26」にはiPhone連携機能「Continuity」の強化、「Spotlight」の大幅アップデート、ゲーム体験の改善などが含まれる。「iOS 26」「iPadOS 26」で導入された新しいデザイン「Liquid Glass」、AI統合なども利用可能。

新デザイン「Liquid Glass」

　「Liquid Glass」はApple製品で共通の新しいデザインで、水滴を思わせるガラスのような透明感が特徴。美しいだけでなく、使いやすさも考え抜かれている。macOSではデスクトップ上部のメニューバーが透明になり、ディスプレイがより広く感じられるようになった。メニューバーとコントロールセンターにどのコントロールを表示したり、どのようにレイアウトするかをカスタマイズすることも可能だ。

デスクトップ上部のメニューバーが透明に。ウィジェットやドックもクリアに統一したデザインも可能

「Continuity」の進化

　「macOS Tahoe 26」では「Continuity」が「電話」アプリに対応し、近くにあるiPhoneを通じてMacから通話できるようになる。不要な着信を防ぐ「Call Screening」、保留中の相手が戻ってきたときに知らせる「Hold Assist」といった「iOS 26」の新機能にもアクセスできる。

　また、iPhoneのライブアクティビティをMacのメニューバーに表示することもできるので、予約したUberや搭乗予定のフライト、スポーツの試合経過などをリアルタイムで把握可能。ライブアクティビティをクリックすればiPhoneミラーリングでアプリを開き、詳細をチェックできる。

進化した「Continuity」

過去最大のアップデートとなる「Spotlight」

　OS標準の検索機能「Spotlight」は、関連性の高い順に検索結果を表示できるようになり、絞り込みも強化。他社のクラウドドライブ上に保存されている書類も結果に表示できるようになる。新しいブラウズ表示を使うと、アプリ、ファイル、クリップボードの履歴なども簡単にアクセスできる。

　また、メールの送信やメモの作成、ポッドキャストの再生といったアクションを「Spotlight」から直接実行することも可能。アプリやファイルを探すだけでなく、何百ものアクションが「Spotlight」から簡単にアクセスできるわけだ。

過去最大のアップデートとなる「Spotlight」

ゲーム体験の向上

　「macOS Tahoe 26」には新しいアプリ「Apple Games」が含まれており、ゲーム体験の入り口として機能する。また、ゲームオーバーレイが新たに導入されており、プレイ中にシステム設定を調整したり、友人とチャットしたり、ゲームに招待したりといったことがアプリの切り替えなしに行えるようになる。低電力モードを有効化して、バッテリーを節約しながらゲームを楽しむことも可能。

ゲームオーバーレイが新たに導入

　また、開発者向けには「MetalFX Frame Interpolation」や「MetalFX Denoising」といった機能が提供される。先進的なグラフィックスと次世代のレンダリングテクノロジーをゲームで利用できる「Metal 4」が導入された。

対応デバイスと提供次期

　「macOS Tahoe 26」のデベロッパー向けプレビューは、同日より「developer.apple.com」を通じて「Apple Developer Program」のメンバーに提供される。一般ユーザー向けのパブリックベータ版は、来月にも「beta.apple.com」で公開される予定。正式版のリリースは今秋が見込まれており、無償アップデートの形で提供される。

　対応デバイスは、以下の通り。