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プレビュー版「Android Studio」にエージェントモード、依頼した開発タスクをAIが実施

頭脳は「Gemini 2.5 Pro」

プレビュー版「Android Studio」にエージェントモード

 米Googleは6月23日(現地時間)、Canary版「Android Studio Narwhal Feature Drop」に「Gemini」のエージェントモード(Agent Mode)を導入すると発表した。今後数日以内にビジネスレベルのサブスクライバーに展開される予定。

 「Gemini in Android Studio」のエージェントモードは、AIとのチャットだけでは実現できない複雑な開発タスクを処理するために設計された新しい実験的機能だ。ユニットテストの生成から複雑なリファクタリングまで、目標を自然言語で記述するだけでエージェントがプロジェクト内の複数のファイルにまたがる実行計画を策定し、開発者の指示に従って実行する。

 エージェントモードを使用するには「Android Studio」のサイドバーで「Gemini」をクリックしてエージェントタブに切り替え、実行させたいタスクを記述する。たとえば、以下のようなタスクが可能だ。

  • プロジェクトをビルドし、エラーを修正する
  • プロジェクト全体で使用されているハードコードされた文字列を抽出し、「strings.xml」に移行する
  • アプリケーションにダークモードのサポートを追加する
  • 添付されたスクリーンショットを基に「Material 3」デザインでアプリケーションに新しい画面を実装する

 エージェントは編集を提案し、タスクを完了するために繰り返し不具合を修正する。開発者は提案された変更を途中で確認したり、受け入れたり、拒否したりすることが可能。繰り返しフィードバックするよう依頼することもできる。自動承認を有効化すれば、繰り返しの作業をAIに任せてしまうことも可能だ。

開発者は基本的にAIの提案を承認・却下するだけ。大丈夫だと感じれば自動承認も可能

 なお、このエージェントモードの既定AIモデルは「Gemini 2.5 Pro」だ。コンテキストウィンドウの制限付きで無償での利用が可能だが、それで足りなければ「Gemini」のAPIキーを追加して制限を緩和することもできる。