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社内データを横断してAIが探し物 ~「Microsoft 365 Copilot Search」の一般提供が開始

「Microsoft 365 Copilot」ライセンスの一部として、追加費用なしで利用可能

Microsoft、「Microsoft 365 Copilot Search」の一般提供を開始

 米Microsoftは7月24日(現地時間)、「Microsoft 365 Copilot Search」の一般提供を開始した。「Microsoft 365 Copilot」ライセンスの一部として、追加費用なしで提供される。

 「Microsoft 365 Copilot Search」は、「Microsoft 365」を活用する組織向けに最適化されたAI検索エクスペリエンス。いわば「Microsoft 365 Copilot」アプリ専用の検索モジュールだ。カスタムコネクターを追加することでMicrosoft以外のサービスもデータソースとすることが可能で、必要なものをすばやく見つけることができる。

対象となるライセンスがあれば、サイドナビゲーションに検索エクスペリエンスが追加される。デスクトップ、Web、モバイルで利用可能

 たとえばユーザーが業務中に「第2四半期のレポート」と検索すれば、「Microsoft 365 Copilot Search」はその文脈を考慮して社内のさまざまなデータソースを横断し、関連のある情報を要約とともにリストアップする。ユーザーがわざわざアプリやメール、メモ、「SharePoint」や「OneDrive」などを探し回る必要はない。

文脈に即してAIが「Microsoft 365」コンテンツを横断検索。カスタムコネクターを使えば、Microsoft以外のサービスも対象にすることができる

 こうした検索はチャットを介して依頼することも可能だが、独立した検索機能があれば、会話に検索履歴が混ざってしまうことがなくなり、あとからのフォローアップが容易になる。インスタントクエリ予測と呼ばれる機能で、検索ボックスをクリックするだけで問い合わせ内容(クエリ)をおすすめしてくれるのも便利だ。検索の際にAIが必要だと判断すれば追加の指示をチャットで行うように提案してくれるので、会話と検索の行き来が分断されてしまうということもない。

 そのほかにも、「Microsoft 365 Copilot Search」にはエンタープライズグレードのセキュリティとプライバシー保護が適用されることも利点と言えるだろう。

 「Microsoft 365 Copilot Search」は、「Microsoft 365 Copilot」アプリから利用可能。対象となるライセンスがあれば、デスクトップ、Web、モバイルのどこからでも利用できる(ライセンスがない場合は、「Microsoft Search」とも呼ばれる従来の検索エクスペリエンスが提供される)。