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「WinGet 1.11」が安定版に ~フォントを実験的にサポート、32bit ARM対応は終了

コマンドでアプリのインストールや更新、削除を管理できるパッケージ管理ツール

Microsoft、「Windows Package Manager 1.11」をリリース

 米Microsoftは7月19日(日本時間)、アプリケーションパッケージのCUI管理ツール「Windows Package Manager 1.11」をリリースした。「Windows Package Manager」(WinGet)は、コマンドラインでアプリケーションのインストール・アップデート・アンインストールを管理できるパッケージ管理システム。Linuxでいうところの「apt-get」や「DNF」、Macの「Homebrew」に相当するものだ。

 「WinGet 1.11」は、「Microsoft Desired State Configuration」(DSC)v3をサポート。「DSC」はあらかじめ設定ファイルで指定したとおりにシステム環境を構築できるソリューションで、最新のv3は「PowerShell Desired State Configuration」(PSDSC)と呼ばれていたv1.1/v2とは異なり、サービスではなくスタンドアロンコマンドとして動作する。アーキテクチャーの変更により、ローカル構成マネージャー(LCM)を必要としないのが特徴で、コマンドで実行できるタスクであればどんなツールでもDSC構成を適用できるようになる。「Windows Server 2025」(デスクトップエクスペリエンス付き)には「WinGet」対応が組み込まれているため、環境の構築が以前よりも柔軟で、簡単に行えるだろう。

 そのほかにも、現在のデバイスの設定をエクスポートできるようになった。また、フォントのサポートが実験的に追加された。「winget settings」で設定を開き、以下を記述すれば有効となる。

{
  "$schema" "https://aka.ms/winget-settings.schema.json",
  "experimentalFeatures": {
    "fonts": true
  }
}

 一方で、32bit ARMのサポートが打ち切られた点には注意したい。

 「winget」は、「Windows 10 バージョン 1809」以降および「Windows 11」で利用可能。「ストア」アプリで「アプリ インストーラー」をアップデートすれば、最新バージョンとなる。また、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロードすることも可能だ。