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「WinGet 1.6」が公開 ~「VS Code」や「PowerToys」のビルド環境もコマンド一発で準備

新コマンド「winget download」なども追加

「Windows Package Manager 1.6」

 米Microsoftは9月26日(日本時間)、アプリケーションパッケージのCUI管理ツール「Windows Package Manager(WinGet) 1.6」をリリースした。本バージョンから、「Build 2023」で発表された「WinGet Configuration」が安定版として利用できる。

 「WinGet Configuration」(winget configure)は、構成ファイル(*.dsc.yaml)を元に開発ツールやフレームワーク、パッケージ、アプリなどをセットアップする仕組み。これまで数時間、数日かかっていた複雑な作業を、コマンドを一発実行しさえすれば無人で完了できる信頼性の高さが売りだ。

 たとえば、「Visual Studio Code」のソースコードをコンパイルする環境を構築するには「GitHub」で公開されている「configuration.dsc.yaml」を利用すればよい。「PowerToys」にも同様の構成ファイルが用意されている。この技術は「Dev Home」でも活用されており、アプリ開発環境を数クリックで構築できて便利だ。

 さらに、「WinGet 1.6」では依存関係の解決が行えるようになった。これまで投稿がブロックされていたパッケージもカタログに追加できるようになっているとのこと。

 新コマンドとしては、「winget download」が挙げられる。これはインストーラーをダウンロードするだけで実行はしないコマンドで、IT管理者が一般ユーザーに展開するパッケージを揃えたい場合などに役立つ。

 「winget」は、「Windows 10 バージョン 1809」以降および「Windows 11」で利用可能。「ストア」アプリで「アプリ インストーラー」をアップデートすれば、最新バージョンとなる。また、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロードすることも可能。

「ストア」アプリで「アプリ インストーラー」をアップデートすれば、最新バージョンとなる