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「Google スプレッドシート」のGeminiが1つのプロンプトで複数のタスクを実行可能に

編集や書式設定などを自然な言葉で一括指示できる

「Google スプレッドシート」、Geminiに一度で複数の指示が可能に

 米Googleは10月16日(現地時間)、「Google スプレッドシート」のGeminiが単一のプロンプトから複数のアクションを一度に実行できるようになったと発表した。また、Geminiが行えるアクションの強化も行われている。

 今回の機能強化により、簡単なプロンプトを複数入力したり、ワークフローを中断したりする必要がなくなった。手作業を減らすことで作業効率を上げ、本来の作業に集中できるとしている。

 例えば、シンプルなプロジェクトトラッカーのシートで『Status』と『Priority』のドロップダウンを追加し、期日までの日数を計算する数式列と『Completed』チェックボックス列を追加するといった複数タスクのリクエストが同時に実行可能。

複数の書式設定リクエストを同時に実行

 また、分析と構造の変更を組み合わせた指示も実行できる。販売レポートで移動した販売員を削除して成績上位の数値部分を強調表示し、『Notes』列を追加して整理するよう依頼する例が挙げられている。

分析と構造の変更を組み合わせた例

 また、Geminiが行えるアクションも拡張された。以下のようなアクションが可能となっている。

  • 書式設定:条件付き書式の追加や、数値の書式設定、テーブル化、見出しの固定が可能
  • データ入力と操作:チェックボックスやドロップダウンの追加、セルのドロップダウン変換、指定範囲への数式入力、検索、置換が可能
  • 構造と構成:見出し(行・列)の挿入・削除、データの並べ替え、ピボットテーブルの追加が可能
  • フィルタリング:フィルターの作成・クリア
シートの全ての場所で、『Software』と『Web Hosting』を『IT Services』に置換させた例

 このアップデートはすでに利用可能となっており、以下に挙げる「Google Workspace」のエディションおよびアドオンにおいて利用できる。

  • Business Standard
  • Business Plus
  • Enterprise Standard
  • Enterprise Plus
  • Google AI Pro
  • Google Ultra
  • Gemini Businessアドオン
  • Gemini Enterpriseアドオン