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「LibreOffice 25.8.3」が公開 ~「LibreOffice 25.2」系は今月末で終了、早めの移行を

無償のオフィス環境、70件の改善で安定性向上

「LibreOffice 25.8.3」がリリース

 The Document Foundationは11月13日(中央ヨーロッパ時間)、「LibreOffice 25.8.3」を公開した。「LibreOffice 25.8」シリーズ3番目のマイナーアップデートで、70件の問題とリグレッション(機能後退。前のバージョンで利用できていた機能が利用できなくなること)が解決されているとのこと。

 「LibreOffice」は、クロスプラットフォームで動作するオープンソースのオフィス統合環境。オープンなドキュメント仕様「Open Document Format」(ODF)をサポートするほか、「Microsoft Office」とも高い互換性をもつ。現在は公式サイト「www.libreoffice.org」から無償でダウンロード可能で、Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 今回アップデートされた「LibreOffice 25.8」シリーズは、2025年8月に初めてリリースされた最新(Fresh)バージョン。ウェルカムダイアログの刷新、パフォーマンスの大幅改善、表計算アプリ「Calc」に追加された14個もの新関数などが含まれており、テクノロジー愛好家やパワーユーザーに推奨されている。

 一方で、Windows 7/8/8.1とx86(32bit)のサポートは打ち切られているので注意。また、「macOS 10.15」への対応は本シリーズが最後となる。

 なお、安定性を重視する企業環境などでは既存機能の改善に注力した安定(Still)版の「LibreOffice 25.2」シリーズが推奨されているが、サポートは11月30日までだ。そろそろ「LibreOffice 25.8」シリーズへの移行を検討したい。

 「LibreOffice 25.2」シリーズの最新版は、執筆時現在、10月末にリリースされた「LibreOffice 25.2.7」。これが最終バージョンだ。