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OpenAI、「ChatGPT for Teachers」を発表 ~2027年6月まで米国で無償提供

教育現場の日常業務に耐えうるセキュリティとコンプライアンスを備えた「ChatGPT」

OpenAI、「ChatGPT for Teachers」を発表

 米OpenAIは11月19日(現地時間)、「ChatGPT for Teachers」を発表した。教育現場の日常業務に耐えうるセキュリティとコンプライアンス、学生データ保護に対応しており、2027年6月まで、米国の認証済み「K–12」(幼稚園から高校卒業まで)教育者に無料で提供される。

 「ChatGPT for Teachers」には「GPT-5.1 Auto」(加入プランに基づいて最適なモデルが自動選択されるモード)を用いた無制限のチャット、検索、ファイルアップロード、コネクター、画像生成といった機能が含まれる。主な特徴は以下の通り。

  • 教育レベルのセキュリティとコンプライアンス:「ChatGPT」と共有したデータはデフォルトでモデルの訓練に使用されない。ワークスペースは米国のFERPA(家族の教育の権利とプライバシーに関する法律)要件に準拠
  • パーソナライズされた指導サポート:学年、カリキュラム、希望するフォーマットなどをもとに、教え方や生徒に合った回答を行う
  • ツールと連携:「Canva」でプレゼンテーションを作成したり、「Google ドライブ」や「Microsoft 365」から授業計画やファイルを取り込んだりといったサードパーティー製ツールとの連携が可能
  • 豊富な事例:すでに「ChatGPT」を活用している教師から寄せられるアイデアやプロンプトを、ワークスペースのプロンプト入力ボックスの下に表示。「ChatGPT」に慣れない教師でも使い始められる
  • コラボレーション:カスタムGPTを使って学校や地区の他の教師と協力してテンプレートを作成したり、共有プロジェクトでレッスンやプレゼンテーションを共同計画できる
  • 管理:学校や地区がドメインを所有している場合にも対応。SAMLシングルサインオンでアカウントを保護し、役割ベースのアクセス制御を行える

 2027年6月以降は価格が調整される可能性があるが、その場合は事前に通知されるとのこと。