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「Cursor 3.0」がリリース、複数AIエージェントの並行実行を前提とした新しいUIを導入

AI開発を中心に据えたコーディングエディターがさらに進化

既存のエディターウィンドウと新しいエージェントウィンドウを備えた「Cursor 3.0」

 米Anysphereは4月2日(現地時間)、新しいデスクトップアプリ「Cursor 3.0」をリリースした。複数のエージェントを並行して実行することを前提としたインターフェイスが導入されている。

 「Cursor」は、AI開発を中心に据えたコードエディター。「Visual Studio Code」をベースとしており、その操作性と拡張性を維持しつつ、コーディングエージェントをはじめとするAI機能を深く統合しており、2023年の登場以来、AIネイティブな統合開発環境(IDE)の先駆け的存在として広く普及している。

 メジャーバージョンアップとなる「Cursor 3.0」の目玉は、マルチエージェントにネイティブ対応した新しいインターフェイス[エージェントウィンドウ](Agents Window)になるだろう。従来からある「Visual Studio Code」ベースのエディターウィンドウとは独立して、ゼロから構築されたものだ。

 エージェントウィンドウはコマンドパレット([Control]+[Shift]+[P]キー)やエディターウィンドウ(IDE)のタイトルバーにあるボタンから開くことができ、エディターウィンドウと同時に利用できる。サイドパネルには動作中のエージェントすべて――モバイル、Web、デスクトップ、「Slack」、「GitHub」などから起動したエージェントも含む――がリストアップされており、異なるリポジトリをまたいで簡単に切り替えが可能。これはコーディングエージェントが自律的に動作するようになり、複雑で多彩なタスクを同時に並行して任せることが当たり前になりつつある昨今の事情を反映したものだ。

エージェントウィンドウはエディターウィンドウ(IDE)のタイトルバーにあるボタンから開ける

 このエージェントウィンドウにはターミナルや内蔵ブラウザー、エディターなども備わっており、アップデートされた差分ビューワーも利用できる。新しいビューは従来よりもシンプルで、変更の編集やレビューをすばやく行えるほか、ステージングやコミット、プルリクエストの管理もここから可能。

差分の表示やステージングやコミット、プルリクエストの管理まで、このエージェントウィンドウで行える

 また、デザインモード([Ctrl]+[Shift]+[D]キー)というモードが備わっており、実際に内蔵ブラウザーでアプリを表示して、マウスで修正箇所を示しながらエージェントにタスクを指示できるのも面白い。

デザインモードでエージェントに指示。視覚的に行えるのでビジュアルな修正が簡単

 とはいえ、既存のエディターウィンドウがお役御免になったわけではない。エディターウィンドウにもエージェントタブと呼ばれるインターフェイスが追加されており、複数のチャットを横並びやグリッド表示できる。好みの方を利用するとよいだろう。

エディターウィンドウにもエージェントタブと呼ばれるインターフェイスが追加

 そのほかにも、クラウドエージェントとローカルエージェントの引き継ぎもシームレスになった。ローカルでテストするためにクラウドから移行させたり、手元のデバイスがオフラインの間も実行を長時間継続できるようにセッションをローカルからクラウドへ移行するのも簡単だ。クラウドエージェントの場合は、タスクの実行内容を検証できるように作業のデモやスクリーンショットを生成することが可能で、「cursor.com/agents」で行えたことがデスクトップアプリでも行えるようになる。

 なお、「Cursor」デスクトップアプリは13日に「Cursor 3.1」へアップデートされている。エージェントウィンドウでもエージェントペインをタイル表示できるようになったほか、音声入力([Ctrl]+[M]キー)によるディクテーションの信頼性と精度の向上が図られた。

エージェントウィンドウでもエージェントペインをタイル表示できるようになった「Cursor 3.1」

 その後も、対話型のキャンバスを作成して応答する機能など、継続的な機能改善が行われている。

対話型のキャンバスを作成して応答

ソフトウェア情報

「Cursor」Windows版
【著作権者】
Anysphere, Inc.
【対応OS】
Windows 10 以降
【ソフト種別】
フリーソフト(サブスクリプションあり)
【バージョン】
3.1.15