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「TypeScript 7.0」がとうとうリリース候補(RC)に、Go言語ベース、速度も約10倍に

「tsgo」ではなく「tsc」で利用可能。「6.0」と併用できる互換パッケージも

「TypeScript 7.0」のリリース候補(RC)が公開

 米Microsoftは6月18日(現地時間)、「TypeScript 7.0」のリリース候補(RC)版を公開した。正式版は1カ月以内のリリースを見込んでいるという。

 「TypeScript 7.0」は、プログラミング言語「TypeScript」の次期メジャーバージョン。最大の特徴はコンパイラーと言語サービスの実装基盤を刷新した点にある。従来のツールチェーンはTypeScriptで記述されていた(Strada)が、これが約1年をかけてGo言語へと移植(Project Corsa)された。ネイティブコードの速度と共有メモリによる並列処理により、「TypeScript 6.0」と比べておおむね約10倍高速になるという。

 互換性についても社内およびパートナーと協力して十分なテストを実施しており、型チェックのロジックは「6.0」と構造的に同一で、セマンティクス(意味)が保たれる。一方で、既定値の変更や破壊的な変更がある点には注意したい。まずは「TypeScript 6.0」を採用し、問題点を洗い出しておくことが推奨されている。

  • 「strict」が既定で有効に
  • 「module」の既定が「esnext」に
  • 「target」は「esnext」の直前の安定版「ECMAScript」が既定に
  • 「rootDir」の既定が「./」に(srcなどの内部ソースディレクトリは明示的な指定が必要)
  • 「types」の既定が「[]」に(従来の挙動は「["*"]」を指定すれば復元できる)

 「TypeScript 7.0 RC」は、「npm」からインストール可能。「TypeScript 6.0」までと同様、「tsc」コマンドで利用できる(プレビュー版は引き続き「tsgo」)。

npm install -D typescript@rc

 エディターで試すなら、「Visual Studio Code」向け拡張機能「TypeScript Native Preview」が手軽だ。LSP(Language Server Protocol)ベースのため、ほかの主要なエディターや「Copilot CLI」などでも動作する。

 なお、安定運用できるAPIの提供は早くても数カ月後の「TypeScript 7.1」になる見込み。そのため、「TypeScript 6.0」と競合せず並行して運用できるように互換パッケージ「@typescript/typescript6」(「tsc6」コマンド)が用意される。