NEWS(11/09/20 15:23)
動的Webサイトの開発環境「WebMatrix 2」ベータ版が公開、入力補完機能を搭載
ヘルプ機能も大幅に強化される
米Microsoft Corporationは16日(現地時間)、動的Webサイトの開発環境「WebMatrix」の次期バージョン「WebMatrix 2」のベータ版を公開した。現在、同社のWebサイトから英語版をダウンロードできる。
「WebMatrix 2」では、ソースコードエディターを中心にさまざまな改良が施されている。なかでも注目は、これまでHTML/CSSでのみ利用可能だった入力補完機能が、PHP言語やRazor構文でも利用可能になったことだろう。「Visual Studio」に搭載されている“IntelliSense”ほどの機能はないが、スペルミスやリファレンスを引く手間を大幅に削減できるのはうれしい。
また、ヘルプ機能も大幅に拡充された。[F1]キーでヘルプを参照できるサイドバーを開く機能が追加されたほか、PHP言語ではコードエディター上でポップアップによる関数のヘルプ機能を利用可能になった。ポップアップ上のリンクをクリックすれば、PHPの公式サイトにあるリファレンスページをWebブラウザーで参照することもできる。「WebMatrix」でWeb開発用のプログラミング言語を学びたい人にとっては心強い機能だ。
さらにHTML/CSSの補完機能では、HTML5/CSS3への対応が施されたほか、HTMLカラーの16進数値をマウス操作で指定できるカラーパレットが追加された。ソースコードエディターのカラーテーマを編集する機能も搭載している。
そのほかにも、多くの改良が加えられている。たとえば、[ファイル]画面に[Remote View]タブが追加され、公開先のWebサーバーのファイルが閲覧可能になった。また、サーバー上のWebサイトを直接開いて、ファイルを編集することも可能。公開サーバー上からファイルを一時的にダウンロードして編集、再アップロードするといった作業が簡単に行える。ただし、この機能を利用できるのは“Web配置(Web Deploy)”を利用して発行されたWebサイトに限るので注意。
さらに、Webアプリケーションのインストールダイアログの改善、テンプレートのデザインの改良、追加パッケージ(“NuGet”)を手軽にインストールするための“Extension Gallery”の追加なども施された。
なお、本ベータ版をインストールすると、旧バージョンの「WebMatrix」が利用できなくなるほか、インストール支援ソフト「Web Platform Installer(Web PI)」もv4.0へと上書きされてしまうので注意。また、本ベータ版はあくまでも製品化前のプレビュー版であり、既知の不具合がいくつか確認されているので、利用の際は注意したい。
「WebMatrix」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0 Beta(11/09/15)
「Web Platform Installer」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.0 Beta(11/09/15)