NEWS(12/05/09 17:54)
Apache、「OpenOffice.org」後継の「Apache OpenOffice」v3.4.0を公開
標準でSVG画像の読み込みに対応したほか、OLEオブジェクトを図形に変換可能に
Apache Software Foundationは8日、オープンソースのオフィス統合環境「OpenOffice.org」の後継ソフトとなる「Apache OpenOffice」v3.4.0を公開した。本バージョンは、“OpenOffice”プロジェクトがOracle傘下からApache Software Foundation傘下へ移行して初のリリースで、Oracle傘下で開発された前バージョンのv3.3.0から15カ月ぶりのリリースとなる。
「OpenOffice.org」v3.3.0からの主な変更点は、図形描画ソフト「Draw」やプレゼンテーションソフト「Impress」および表データ内でOLEオブジェクトを回転・傾斜させたり、図形に変換することが可能になったこと。OLEオブジェクトを図形に変換することにより、グラフや数式などを自由に変形させ、多彩な演出ができるようになった。
また、表計算ソフト「Calc」では、“データパイロット”の名称が“ピボットテーブル”に変更され、“フィールド”の数の上限が撤廃された。さらに、表をCSV形式で保存する際にすべてのテキストを引用符で囲むオプションが追加されている。
加えて、全体の変更点として、標準でSVG画像の読み込みに対応したほか、直線や曲線の末端や角の形状を設定できるようになった。また、グラフの描画が高精細になった上、描画速度やメモリ使用量が改善した。さらに、色設定ダイアログのデザイン改良などが施されているほか、起動速度も向上している。そのほか、ライセンスが“GNU LGPL”から“Apache License 2”に変更された。
本ソフトは、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Apache Software Foundation
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.4.0(12/05/08)