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ソフトイーサ、VPNソフト「SoftEther VPN」「VPN Gate Client」を無償公開

「SoftEther VPN」は今年半ばを目途にオープンソース化される予定

「SoftEther VPN」v1.0 Build 9024 rc2

 ソフトイーサ(株)は8日、筑波大学との共同研究の成果である「SoftEther VPN」および「VPN Gate Client」を無償公開した。現在、各ソフトの公式サイトからダウンロード可能。

 「SoftEther VPN」は、ソフトイーサ社が開発・販売しているVPNソフト「PacketiX VPN」の無償版に相当し、Windows、Linux、Mac OS X、FreeBSDおよびSolarisに対応する。

 本ソフトはネットワーク拠点を構築する仮想ハブ「SoftEther VPN Server」、複数の拠点を繋げる「SoftEther VPN Brige」、仮想ネットワークアダプター「SoftEther VPN Client」から成り、それらを組み合わせることで比較的容易にリモートアクセスVPNや拠点間接続VPNを構成可能(レイヤー2)。従来のVPNのようなIPルーティング (レイヤー3) ベースのVPNも構築できる。

 また、組み込みのNATトラバーサル機能を備え、既存のファイヤーウォールの設定を変更することなく、インターネットからローカルネットワーク内のVPNサーバーへアクセスできるのも特長。現在利用されているほぼすべてのVPNプロトコルと互換性をもつ。

 なお、現在のところ本ソフトのソースコードは公開されていないが、2013年半ばを目途にオープンソース化を予定しているとのこと。

「VPN Gate Client」v1.0 Build 9024

 一方、「VPN Gate Client」は「SoftEther VPN Client」のプラグインで、“VPN Gate 学術実験サービス”でホストされているVPN中継サーバーへのアクセスを提供する。この中継サーバーは無償で公開されており、だれでも自由に利用することが可能。これを利用すれば、海外で政府がファイアウォールを設置して特定のWebサイトへのアクセスを禁止している場合でも、VPNでそれを迂回して、自由にWebサイトを閲覧できるようになる。

 また、IPアドレスがVPNサーバーのものへ書き換えられることを利用して、身元を特定されずに自由に情報を発信するといった用途や、通信を暗号化して公衆無線LANを利用する際の盗聴を防ぐといったことにも活用できるとのこと。

ソフトウェア情報

「SoftEther VPN」Windows版
【著作権者】
筑波大学 SoftEther VPN プロジェクト
【対応OS】
Windows 98/98 SE/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0 Build 9024 rc2(13/03/08)
「VPN Gate Client」
【著作権者】
筑波大学 VPN Gate 学術実験プロジェクト
【対応OS】
Windows 98 SE/Me/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0 Build 9024(13/03/08)

(柳 英俊)