レビュー

「Firefox」「Google Chrome」「Skype」のパフォーマンスをよみがえらせる「SpeedyFox」

「SQLite」ベースのプロファイルを持つ15種類のアプリをサポート

「SpeedyFox」v2.0.21
基本的に[Optimize!]ボタンを押すだけ

 「SpeedyFox」は、プロファイルデータベースが断片化されているのを修復して、アプリケーションのパフォーマンスを改善するツール。開発元のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 一般にアプリケーションはさまざまなユーザーデータを管理している(一般に“プロファイル”と呼ばれる)が、そのデータを格納するデータベースとして人気が高いのはなんといっても「SQLite」だろう。「SQLite」はアプリケーションへ手軽に組み込むことが可能で、大規模なデータを扱うのでなければパフォーマンスも十分だ。

 しかし、「SQLite」データベースは時間の経過とともに“断片化”を引き起こし、パフォーマンスが低下してしまうことがある。最初は効率よく整頓されていたデータが、アクセスを繰り返すうち次第にバラバラになってしまい、読み取りや書き込みに時間がかかるようになってしまうのだ。

 「SpeedyFox」は、そうしたプロファイルデータベースの断片化を補修するメンテナンスツール。もともとは「Firefox」のために開発されたが、現在では「Firefox」以外のツールも幅広くサポートしている。現時点でサポートされているアプリは、以下の15種類。

  • Firefox
  • Chrome
  • Chromium
  • Skype
  • Thunderbird
  • Opera
  • Vivaldi
  • Yandex Browser
  • Epic Privacy Browser
  • Cyberfox
  • FossaMail
  • Viber for Windows
  • Slimjet Browser
  • Pale Moon
  • SeaMonkey

 使い方は、いたってシンプルだ。「SpeedyFox」を起動すると、検出された対応アプリとそのプロファイルがツリー表示されるので、メンテナンスしたいプロファイルにチェックを入れて画面右側の[Optimize!]ボタンを押せばよい。メンテナンス処理の結果は、ログ画面で確認可能。知識があるならば特定のアプリケーションのプロファイルデータベースを自分で登録することもできるほか、コマンドラインで利用することもできる。

「SpeedyFox」を利用する前と後で「Firefox」のプロファイルデータベースを比較。後の方が、若干ファイルサイズが削減されている

 なお、「SpeedyFox」はWindows版のほかにMac版もラインナップされているが、サポートするアプリは「Firefox」のみとなっている。

ソフトウェア情報

「SpeedyFox」Windows版
【著作権者】
CrystalIDEA Software
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.21(17/11/21)