レビュー
まだまだ健在! [スタート]画面の定番カスタマイズソフト「Open-Shell」
2017年末開発終了の「Classic Shell」を引き継いだオープンソースプロジェクト
2023年2月22日 10:50
[スタート]画面の定番カスタマイズソフトとして親しまれていた「Classic Shell」の開発は2017年末に終了してしまったが、その流れをくむオープンソースプロジェクト「Open-Shell」はいまだ健在だ。安定版こそ2022年5月のv4.4.170から更新がないが、開発版は2023年に入ってからもアップデートされている。
「Open-Shell」は「GitHub」でホストされており、ライセンスは「MIT license」。対応OSはWindows 7/8/8.1/10となっている。Windows 11でも一応動作するようだが、[スタート]画面は[スタート]ボタンの位置には出ない。
Windows 11で[スタート]画面をカスタマイズするには、有償アプリとはなるが、代わりに「Start11」を利用する方がよいだろう。
「Open-Shell」のインストーラーは、プロジェクトページのサイドバーにある「Releases」セクションからダウンロードできる。最新(Latest)版のリンクをクリックし、「OpenShellSetup_(バージョン番号).exe」というファイルをダウンロードし、実行しよう。
ちなみに、「Open-Shell」には以下のモジュールが含まれている。
- Classic Explorer:Windows XP/Vista時代の「エクスプローラー」を再現
- Open-Shell Menu:[スタート]メニューをカスタマイズ
- Classic IE:「Internet Explorer」をクラシックスタイルに
- Open-Shell Update:自動更新を行うモジュール
どのモジュールをインストールするかはセットアップの際に選べるが、Windows 10の「Internet Explorer」はすでに廃止されているので、「Classic IE」はインストールしなくてよいだろう。「Classic Explore」も不要であればインストールする必要はない。
メインとなる[スタート]メニューのカスタマイズ機能は、設定ダイアログの[Start Menu Style]タブで利用できる。現在、以下の3つのスタイルを選択可能だ。
- Classic Style:Windows 95などを彷彿とさせるスタイル
- Classic with two columns:Windows XP/Vistaのようなプログラムリスト+各種メニューの2カラム構成
- Windows 7 Style:プログラムリストがツリービューになったWindows 7スタイル
加えて、[スタート]アイコンのデザインを好みのものへ変更できる。
好みのスタイルを選んだら[Skin]タブへ切り替え、[スタート]メニューに適用するスキンを選択する。「Aero」や「Metro」といった歴代Windowsバージョンのスキンがプリセットされているので、プルダウンから好きなものをチョイスしよう。スタイルやスキンの変更はリアルタイムに反映されるため、見た目が気になる場合は[Windows]キーを押して実際に[スタート]画面を開いてみるとよい。
そのほかにも[スタート]画面の挙動を細かくカスタマイズしたり、タスクバーのデザイン(色・透明度・テクスチャーなど)を変更することが可能。さすがに古臭さを感じるところもあるが、ノスタルジックな雰囲気を味わったり、使い慣れたデザインを捨てたくないユーザーにはお勧めできる。
ソフトウェア情報
- 「Open-Shell」
- 【著作権者】
- Ivo Beltchev 氏、The Open-Shell Team
- 【対応OS】
- Windows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.4.170(22/05/28)