レビュー

邪魔なときだけWindowsのタスクバーを隠してくれる賢いフリーソフト「SmartTaskbar」

Windows 10 バージョン 2004以降で利用可能

「SmartTaskbar」v1.4.5

 ウィンドウを最大化したとき「タスクバーの領域もフルに使ってくれたらいいのに」と感じたことはないだろうか。とくにディスプレイの縦が十分にないワイドモニターのノートPCだと、タスクバー領域ですらもったいなく感じてしまう。アプリが[Alt]+[Enter]キーや[F11]キーによる全画面表示をサポートしているならばよいが、そうでないアプリも少なくない。

 そんなときに役立つのが、今回紹介する「SmartTaskbar」だ。ウィンドウを最大化したときだけタスクバーを隠し、表示領域の高さを稼いでくれる。

ウィンドウが最大化したときだけタスクバーを隠す

 本ソフトは「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT license」。対応OSはWindows 10 バージョン 2004以降で、「GitHub」のリリースページから無償でダウンロードできる。「Microsoft Store」からも入手できるが、機能や安定性は劣ることがあるとのこと。

 「SmartTaskbar」はタスク常駐型のアプリとなっており、起動するだけで機能する。タスクトレイアイコンの右クリックメニューで[Auto]モードを有効化すると、 ウィンドウがタスクバーにかぶさっているとき(最大化を含む)、ウィンドウにフォーカスがあればタスクバーが隠れ、そうでない場合はタスクバーが現れる 仕組みだ。ウィンドウで作業している間だけ、邪魔なタスクバーがなくなるというわけだ。

ウィンドウがタスクバーにかぶさっているとき、ウィンドウにフォーカスがあればタスクバーが隠れ、そうでない場合はタスクバーが現れる

 ちなみに、[Auto]モードのON/OFFはタスクトレイアイコンのダブルクリックでも行える。「SmartTaskbar」の挙動を一時的に抑止したい場合に便利。

 なお、本ソフトは内部的に[タスクバーを自動的に隠す]オプションをON/OFFする仕組みになっている。そのためか、なにかの拍子にオプションの管理が破綻すると、タスクバーが隠れたままで出てこないといった意図しない動作をすることがある。その場合は、タスクバーをアクティブにする[Windows]+[T]キーというWindows標準ショートカットキーを利用するとよい。強制的にタスクバーを表示させることができる。

Windowsの[タスク バー]設定にある[タスク バーを自動的に隠す]オプション

 また、環境によっては「SmartTaskbar」が内部で[タスクバーを自動的に隠す]オプションのON/OFFを繰り返すうちに、「エクスプローラー」が不安定になることもあるようだ。その場合は利用を中止することをお勧めする。

ソフトウェア情報

「SmartTaskbar」
【著作権者】
ChanpleCai 氏
【対応OS】
フリーソフト
【ソフト種別】
Windows 10 バージョン 2004以降(編集部にてWindows 10/11で動作確認)
【バージョン】
1.4.5(22/04/18)