レビュー
プログラマー向けの魅力的な機能を備えるテキストエディター「Sublime Text」
同時編集、自動補完、スニペット機能などによりコード編集の手間を徹底的に省ける
(2013/2/5 12:01)
「Sublime Text」は、プログラマーにお勧めの高機能なタブ切り替え型テキストエディター。Windowsに対応する米70ドルのシェアウェアで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、試用期間は設けられておらず、ライセンスキー未登録でも全機能を継続して試用可能。
プログラマーにとって魅力的なテキストエディターとはなんだろうか。拡張子別の色分けや、検索・置換・GREP、マクロ、キーカスタマイズといった機能はもはや当たり前。ソースコードによっては何千、何万行ともなるテキストを効率よく編集するためには、いかに少ないキー操作で手早くかつミスなく編集できるかがポイントだろう。たとえば、最低限のキー操作で単語を入力できる自動補完やスニペット、関数を一覧して瞬時に当該箇所へジャンプできる機能、関連ソースファイルを管理できるプロジェクト機能などなど。
本ソフトはこうした機能に加えさらにユニークで便利な機能を備える、まさにプログラマー向けのテキストエディターだ。前述した機能のほかには、複数箇所の同時編集が便利。これは特定の単語にカーソルを合わせた状態で[Ctrl]+[D]キーを押すと、ほかの場所にある同じ単語を特殊な選択状態にしてくれる。このまま[D]キーを押すと、その単語の位置に次々とジャンプでき、さらにこの状態で文字列を入力するとすべての箇所を同時に編集できるというもの。
また本ソフトは“パッケージ”と呼ばれる、いわゆるプラグインを導入することで機能を拡張できるのも特長だ。HTML、CSS、Javaなど言語別の文字列整形やスニペット、サイドバーの拡張などさまざまパッケージが有志の手により公開されている。
なお本ソフトは、現在のところ一般的なアプリケーションのようにGUIによる設定画面を備えていない。独自のスニペット作成やプロジェクトの管理設定、さらにはフォントの変更など、すべての設定はXMLファイルを編集する必要がある。
また標準では、エディター画面上での日本語のインライン入力には対応していないが、日本語入力向けのパッケージ「IMESupport」を導入することで解決できる。
ソフトウェア情報
- 「Sublime Text」
- 【著作権者】
- Sublime HQ Pty Ltd
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作を確認)
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 70米ドル
- 【バージョン】
- 2.0.1(12/07/14)