REVIEW(10/11/12)

簡単な操作で棒人形のアニメーションを作成できる「Stykz」

1つ前のフレームを見ながら、ドラッグで動きを設定可能

「Stykz」v1.0 RC4 Build 205「Stykz」v1.0 RC4 Build 205

 「Stykz」は、棒人間のアニメーションを手軽に作成できる動画作成ソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作確認した。現在、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトでは、棒人間や図形といったオブジェクトの関節や位置を動かしてアニメーションを作成していく。棒人間は、選択すると関節の位置が赤丸で表示されるので、この赤丸をマウスでドラッグすれば腕や足を動かせる。また黄色い丸は中心点で、この丸をドラッグすれば、棒人間の位置を移動することも可能。

 画面は、キャンバスのほかいくつかのウィンドウがフローティング表示される構成。最も簡単にアニメーションを作成するには、まず“Commands”ウィンドウの[Add Stykz Figure]ボタンでキャンバスに棒人間を配置する。続いて“Frames”ウィンドウの[Next Frame]ボタンを押すと、現在のフレームと同じ棒人形が配置された新しいフレームが作成される。このとき、前のフレームの棒人形はグレーで表示されるので、その表示を手掛かりにして、新しいフレームの棒人形を動かしていこう。

 そのほか、フレームとフレームの間に新たなフレームを挿入したい場合は、フレームを右クリックしてメニューから[Insert Frame]を選択すればよい。削除したい場合は同様の操作で[Delete Frame...]を選択する。

 また本ソフトでは、棒人間以外にも関節をもったオブジェクトを配置することが可能。左上に表示されるツールウィンドウから棒や円を配置したり、すでに配置しているオブジェクトの関節を右クリックしてドラッグすることで、関節から棒を延ばすことができる。

ソフト同梱のオブジェクトを配置ソフト同梱のオブジェクトを配置

 さらに、メニューの[File]-[Open]項目から、デスクトップ上の“Stykz for Windows”フォルダに展開されたソフト同梱のファイルを選択して[Import]ボタンを押すと、“Libary”ウィンドウにオブジェクトとして読み込むことが可能。同梱ファイルは、数字や剣などのほか、地面や町といった背景が収録されている。“Libary”ウィンドウは初期状態では表示されていないので、[Window]メニューから選んで表示させよう。

 “Commands”ウィンドウには、選択したオブジェクトのサイズ変更や色変更などを行えるボタンも配置されている。オブジェクトの選択中は“Figure Properties”ウィンドウに線の太さや色といった各種設定が表示されるので、こちらでも設定を変更できる。

 作成したアニメーションは、“Controller”ウィンドウの[Play]ボタンから再生して確認可能で、メインメニューの[File]-[Export Animation...]項目から、GIFアニメやQuickTimeムービー、連番GIF/PNGファイルとして出力することができる。また、[Export Frame...]項目から、現在のフレームを1枚の画像として書き出すことも可能だ。

 なお本ソフトは、まだRC版ということもあり、たまにエラーダイアログが出たり、“Frame”ウィンドウの表示がおかしくなったりするが、アニメーションの作成には影響ない。シンプルなソフトなので、単純なアニメーションを作って楽しんでもらいたい。

本ソフトの作例。161コマ、約11秒のGIFアニメーションで、作成時間は記事執筆のためのソフト評価を含めて2時間40分ほど本ソフトの作例。161コマ、約11秒のGIFアニメーションで、作成時間は記事執筆のためのソフト評価を含めて2時間40分ほど

【著作権者】
Sons of Thunder Software, Inc.
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0 RC4 Build 205(09/12/26)

(クロノス・クラウン:柳井 政和)