REVIEW(11/06/27)
重力や摩擦などの値を変えて物体の動きをシミュレート「World Tester」
物理法則の働く仮想3D空間内でさまざまな物体の動きを観察できる
「World Tester」は、物理法則の働く仮想3D空間内で物体の動きを観察できる3D物理シミュレーター。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作にはDirectX 8以降が必要。
球やリング、立方体など幾何学的な物体のほか、ビリヤードのセットやドミノ倒しのセットなどを空間に出現させて動かすことが可能。また、重力や摩擦係数、跳ね返り係数といった値を自由に変更でき、さまざまな条件での物体の動きをシミュレートできるのが特長。
起動すると3D空間を表示するウィンドウと、表示する物体や重力などの値を変更できるタブ切り替え型のダイアログが表示される。3D空間を表示するウィンドウでは出現させた物体をマウスのドラッグで力を加えて動かせるほか、物体以外の場所をドラッグして視点を上下左右へ水平移動させたり、右ドラッグで左右のアングル変更、ホイール回転でズーム、ホイールドラッグで視点を垂直移動させることが可能。
ダイアログの[メイン]タブでは3D空間に表示する物体を追加したり、消去できるほか、時間を一時停止したり、コマ送りで動かすことができる。時間を停止した際もマウスで加えた力は累積する仕組みになっているため、大きな力を加えたい場合は時間を停止した上で何度も同じ方向へ力を加えてみよう。また、[表示]タブでは縦方向の視点を斜め上、もしくは真上から選べるほか、3D空間表示ウィンドウのサイズを選択することも可能。
さらに、[定数]タブでは重力などの値をスライドバーで設定できる。たとえば、“重力”をゼロにすれば、物体は下に落ちずに空中で静止して現れ、力を加えるとその方向へ進み続ける。また、“動摩擦係数”をゼロに、“跳ね返り係数”を1にすれば、一度力を加えた物体は永遠に動き続ける。
空間に出現させられる物体には、重力がゼロであることが前提となる“重力ペンチ”“スイングバイ”“万有引力”も用意されている。これらを動作させる際はあらかじめ“重力”の値をゼロにしてから物体を追加しよう。
- 【著作権者】
- Denasu System
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3(08/03/01)