意外と知らないChromeのTips

【Gmail】メールが多すぎて必要なメールが見付からない!メールを自動で整理するテクニック

[受信トレイ]のメールあふれを解消!

Gmailのラベルを設定した例

 Chromeと同様、Gmailを常用している方も多いだろう。しかし、ログインして手軽に利用できるだけに、初期設定のまま使っていて不自由を感じていないだろうか。いつもの使い方に固執せずに、設定の見直しや便利な機能に触れてみてはいかがだろうか。新春企画として、Gmailの基本テクニックを紹介したい。今回は、[受信トレイ]のメールあふれを自動で解消できるフィルターとラベルの見直しだ。

フィルターの作成と同時にラベル付けする

 Gmailにはメールを“フォルダー分け”する概念がないことを知っておこう。任意の名前で“ラベル”を付けてメールを整理するのが特徴だ。作成済みのラベルを個々のメールに付けることも可能だが、手動で操作するのは面倒だ。ここでは、条件に一致するメールをフィルターで抽出してからラベルを付ける方法を紹介する。設定後はラベルの追加とメールの振り分けが自動的に処理される。

メール検索欄の右端にある▼をクリックして検索条件を指定しよう。ここでは[From]に「amazon.co.jp」と指定した。[検索]ボタンをクリックすると条件に一致するメールが抽出される。最初から条件を“詳細に指定しない”のがポイントで、意図しないメールが検索にヒットするようであれば随時、[件名][含む][含まれない]などを指定して精度を上げる。
意図した検索結果になったら、もう一度検索欄の右端にある▼をクリックして、[フィルタを作成]をクリック
[ラベルを選択]の▼をクリックして[新しいラベル]をクリックする。
任意のラベル名を指定する。作成済みのラベルにぶら下げたければ、[次のラベルの下位にネスト]をONにする
[ラベルを付ける]がONになった。ここでは、該当のメールを受信したらすぐに振り分ける(アーカイブする)ように[受信トレイをスキップ(アーカイブする)]もONにする。受信済みのメールも処理するなら[〇件の一致するスレッドにもフィルタを適用する。]をONにする
作成したラベルはGmailの画面左側に表示される。

 これで設定は完了だ。以降は受信した該当メールが自動的にラベル付けされて振り分けられる。

フィルターを編集する

 作成したフィルターは、Gmailの[設定]画面から編集可能だ。Gmailの画面右上にある歯車のアイコンから[設定]を選択し、[フィルタとブロック中のアドレス]タブをクリックすると、先ほど設定したフィルターが表示される。ここでは、作成済みのフィルターに条件を追加して更新してみる。

[フィルタとブロック中のアドレス]タブに表示されているフィルターの右側の[編集]をクリック
[From]に差出人を追加してみる。“ OR rakuten.co.jp”と入力。「OR」の前後に半角スペースを挿入することを忘れずに。[検索]ではなく、[続行]をクリック
その他の項目は変更せずに[フィルタを更新]をクリック

 1つのフィルターから追加できるラベルは1つのみだ(2019年3月現在)。自動的に複数のラベルを付けたいときは、同じ条件で違うラベルを指定しよう。

ラベルを整理する

 作成済みのラベルは[設定]-[ラベル]タブで確認可能。必要のないラベルは非表示にしておくのが無難だ。ラベルを削除しても、メールが削除されるわけではないので問題ないのだが、「ラベル」がなくなってしまうと、いざ該当のメールを探すのに苦労する。また、フィルターとラベルは別の設定のため、ラベルを削除してもフィルターが残っていると、意図しない動作に悩まされることにもなり得る。

[編集]からラベル名を編集可能。[ラベルリストに表示]は画面左側にラベルを表示するかどうか、[メールリストに表示]はメール一覧(メールリスト)にラベルを表示するかどうかの設定だ

 1つのメールに対して複数のラベルを付けたり、複数の階層にラベルをネストしたりすることも可能だ。好みが分かれるところだが、あまりに細かくラベルを設定しない方が使い勝手がいい。例えば、取引先や案件などの単位で管理するとわかりやすいだろう。

  • [株式会社ABC][○×再開発提案]
  • [企画提案][XYZサイトリニューアル]

と複数のラベルを付けてもいいし、

  • [企画提案]
      ┣[株式会社ABC]
      ┗[XYZサイトリニューアル]

のように親のラベルに子のラベルをぶら下げてもいい。

 なお、ラベルの色は好みで設定しておくといいだろう。

Gmailの画面左側にあるラベルの[︙]-[ラベルの色]から設定可能