デキる人の使いこなしワザ for PC
不快なサイトへのアクセスブロックを家庭内の全デバイスに一括適用するワザ
2017年10月26日 12:33
見たくない不快なサイトへのアクセスをブロックする方法は、これまでも本連載でいくつか紹介してきましたが、Webブラウザーの拡張機能を使う方法では、その拡張機能を導入した端末の、そのブラウザー経由でのアクセスにしか適用されません。他の端末を使ったり、あるいは別のブラウザー経由でアクセスすれば、普段通りにサイトが表示できてしまいます。
もし、複数の端末を所有しているのであれば、ルーター側の機能を使ってブロックしてしまうのが、最も確実な方法です。ネットワークの入り口であるルーター側で完全にブロックしてしまうので、接続している機器すべてに設定が適用されます。ブロックしていたつもりがうっかりアクセスしてしまい、『しまった!』と後悔することもなくなります。
ルーターのブロックリストに対象ドメインを登録して一括遮断
有害サイトを子供に見せないための機能は、ペアレンタルコントロールとしてたいていのルーターに搭載されていますが、最近ではこうした用途に限らず、特定のサイトへのアクセスをブロックする機能として実装されるケースも増えており、特に海外製のルーターではその傾向が顕著なようです。今回は例として、Synologyのルーター“RT2600ac”での設定手順を紹介します。
設定はWeb画面から行いますが、手順は2つのステップに分けられます。まず最初にブロックしたいサイトのドメインを、ブロックリストに登録します。続いてルーターを経由してインターネットにアクセスしている機器の一覧ページを表示し、どの機器に適用するかを設定します。
なお言うまでもありませんが、上記の方法でアクセスがブロックされるのは、ルーターを経由した通信のみです。スマホなどモバイル回線を搭載した機器であれば、LTEなどでの通信に切り替えれば容易にアクセスできてしまいます。こればかりはどうしようもありませんので、もし保護者として、子供などのアクセスを制限する場合は、スマホなどの機器の側でソフトウェアなどによるフィルタリング設定を別途行うとよいでしょう。
山口 真弘
テクニカルライター。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、ウェブサービスについてのハウツー記事をImpress Watch/ITmedia/CNETなどのWeb媒体に執筆。著書に『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)など。