デキる人の使いこなしワザ for PC

表示中のWebページ全体を1枚の画像で保存するワザ ~JPEG/PNGの指定も自在

 SNSやブログで紹介したり、資料に貼り付けたり、あるいは内容を手元に保管するといった目的で、Webページのスクリーンショットを撮ることはよくあります。とくにスマホが登場して以降は、ページを画像化して保存・共有する行為そのものがよりポピュラーになったため、PCやスマホを問わず、スクリーンショットを撮る機会が増えた人は多いのではないでしょうか。

 PCの画面に表示されている内容を単純に画像化して保存するだけでなら、Windowsであれば[PrintScreen]キー、Macであれば[shift]+[command]+[3]キーの同時押しなどOS標準のショートカットが用意されています。しかしWebページ特有の、画面上に表示されていないページ下部もまとめて1枚の画像として保存する、いわゆるスクロールショットについては、なんらかのツールを用いる必要があります。

拡張機能ならWebページ特有の表示もキャプチャーが成功しやすい

Chrome拡張機能「FireShot」。アイコンをクリックすることでキャプチャー範囲をページ全体、表示部分、選択範囲のいずれかから選べます。日本語化されているので操作も容易です

 もし使っているWebブラウザーが「Goolge Chrome」であれば、スクリーンショットを撮影できる拡張機能を用いるのがもっとも確実性の高い方法です。フリーやシェアウェアの汎用キャプチャーソフトを使う方法もありますが、スクロール中に常時表示されるヘッダやフッタが繰り返し写り込むなど、Webページ特有の表示に対応できないこともよくあります。

 その点、Chromeの拡張機能であれば、特殊な挙動をするWebページについても、比較的問題なく表示できるケースが多いため、通常は別の汎用キャプチャーソフトを使っている場合でも、いざという時のために使えるようにしておくと重宝します。

 今回紹介するのはそんなChrome拡張機能の一つ「FireShot」です。スクリーンショットを撮影するための拡張機能は多数存在しますが、この「FireShot」は前述のようにスクロールキャプチャーにも対応しているほか、選択範囲だけのキャプチャーにも対応します。

 さらにファイル形式をJPEGとPNG、さらにはPDFから選択できるほか、保存時にダイアログを表示するか否かといった挙動も細かく設定できるので、使っていてわずらわしさがありません。またキーボードショートカットにも対応しますので、多数のスクリーンキャプチャーを取得する必要がある人は、ぜひチェックしてほしい拡張機能です。

キャプチャーが完了するとプレビューが表示されるとともに、保存形式やその他のオプションを選ぶ画面が表示されます
オプション画面。ダイアログの表示・非表示などが選択できます。なお注釈や編集が可能な有料バージョンも用意されています

山口 真弘

 テクニカルライター。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、ウェブサービスについてのハウツー記事をImpress Watch/ITmedia/CNETなどのWeb媒体に執筆。著書に『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)など。

この著者の記事を読む