【Excel】半角・全角の統一にもう悩まない！ 英数字→半角でカタカナ→全角に統一することも可能

全角文字への統一は「JIS関数」

　半角文字を全角文字に変換できるのが「JIS関数」です。漢字や全角のひらがなはそのまま、半角の数字、英字、スペース、カタカナを全角に変換します。記号については、対応する全角の記号があるもの、例えば半角の「¥」は全角の「￥」に変換されます。

　前述の通り、引数［文字列］はセル参照することが多いと思います。JIS関数を入力する列を用意しておいてください。ここでは、A列の文字列を全角に統一してみます。

B列にJIS関数を入力します。セルB2に「=JIS(A2)」と入力（①）します

オートフィルでコピー（②）すれば完了です

JIS関数の結果を「値」として貼り付けます。JIS関数の結果をコピー（③）しておきます。貼り付け先のセルを右クリック（④）して、［値］（⑤）を選択します。

値として貼り付けられました。数式バー（⑥）を確認すると文字列として貼り付けられていることがわかります

半角文字への統一は「ASC関数」

　「ASC関数」は、全角文字を半角文字に変換します。動作はJIS関数の逆と考えればいいでしょう。全角の数字、英字、スペース、カタカナは半角に、記号は対応する半角がある記号のみ変換されます。漢字や全角のひらがなはそのままです。

B列にASC関数を入力します。セルB2に「=ASC(A2)」と入力（⑦）します

オートフィルでコピー（⑧）すれば完了です

　後はJIS関数の時と同じように結果をコピーして値として張り付ければOKです。

半角カタカナに変換したくないときは

　数字は半角に変換したいけど、カタカナは半角にしたくないことがありますよね。以下の例を見てください。数字は半角に変換したいのですが、アパート名は全角のままにしておきたい状況です。しかし、ASC関数の結果、カタカナも半角に変換されてしまっていますよね。

B列にはASC関数が入力されています。カタカナも半角に変換されています（⑨）。

　このような場合は、PHONETIC（フォネティック）関数を利用してください。ASC関数の結果を値として貼り付けておき、その値をPHONETIC関数で参照します。

ASC関数の結果をD列に値として貼り付けてあります（⑩）

E列にPHONETIC関数を入力します。セルD2に「=PHONETIC(D2)」と入力（⑪）します

オートフィルでコピー（⑫）すれば完了です

半角・全角は関数で簡単に統一できる

　半角・全角の混在は見た目だけでなく、置換作業やデータを関数で利用する際に問題になる可能性もあります。JIS関数とASC関数は使い方も簡単なので、ぜひ活用してください。