いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】半角・全角の統一にもう悩まない！ 英数字→半角でカタカナ→全角に統一することも可能
2022年8月31日 06:55
表に含まれる半角・全角を統一したい
表中のデータに半角文字と全角文字が混在していることがありますよね。長年利用している名簿など、複数人が作業してきたファイルなどで起こりがちな問題です。数個であれば手入力で修正してもいいですが、大量の場合は何とかしたいですよね。全角文字への統一は「JIS（ジス）関数」、半角文字への統一は「ASC（アスキー）関数」を利用しましょう。
どちらの関数も指定する引数は［文字列］ひとつだけです。引数［文字列］は「"」でくくって、直接指定することも可能ですが、統一したいデータを含むセルを参照することが多いでしょう。
なお、JIS関数やASC関数は、参照元のデータを削除してしまうと結果が消えてしまいます。変換後のデータを利用したいときは、結果をコピーして「値」として貼り付けてください。
全角文字への統一は「JIS関数」
半角文字を全角文字に変換できるのが「JIS関数」です。漢字や全角のひらがなはそのまま、半角の数字、英字、スペース、カタカナを全角に変換します。記号については、対応する全角の記号があるもの、例えば半角の「¥」は全角の「￥」に変換されます。
前述の通り、引数［文字列］はセル参照することが多いと思います。JIS関数を入力する列を用意しておいてください。ここでは、A列の文字列を全角に統一してみます。
半角文字への統一は「ASC関数」
「ASC関数」は、全角文字を半角文字に変換します。動作はJIS関数の逆と考えればいいでしょう。全角の数字、英字、スペース、カタカナは半角に、記号は対応する半角がある記号のみ変換されます。漢字や全角のひらがなはそのままです。
後はJIS関数の時と同じように結果をコピーして値として張り付ければOKです。
半角カタカナに変換したくないときは
数字は半角に変換したいけど、カタカナは半角にしたくないことがありますよね。以下の例を見てください。数字は半角に変換したいのですが、アパート名は全角のままにしておきたい状況です。しかし、ASC関数の結果、カタカナも半角に変換されてしまっていますよね。
このような場合は、PHONETIC（フォネティック）関数を利用してください。ASC関数の結果を値として貼り付けておき、その値をPHONETIC関数で参照します。
半角・全角は関数で簡単に統一できる
半角・全角の混在は見た目だけでなく、置換作業やデータを関数で利用する際に問題になる可能性もあります。JIS関数とASC関数は使い方も簡単なので、ぜひ活用してください。