いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】住所の入力は面倒! 郵便番号の入力だけで作業の大半を終わらせる効率化テク

郵便番号辞書を利用しましょう

住所の入力は手間がかかる

 エクセルで住所録を管理することは多いと思います。引継いだ名簿のほか、名刺や受付名簿など、紙の情報を元に新規に入力することもあるでしょう。

 なるべく手間をかけずに、ミスも少なく入力するのが課題ですが、手入力では「集中して頑張る」しかなくなりがちですよね。今回は、郵便番号を入力するだけで住所の入力がほとんど完了する、手間を省きつつ正確性も確保できるテクニックを紹介します。

IMEの辞書を確認する

 住所の入力は、全角で郵便番号を入力してから住所に変換するのが手軽です。エクセルを操作する前にIMEの辞書の設定を確認しておきましょう。「郵便番号辞書」を有効にしておきます。

タスクバーの[A]の部分(①)を右クリックして、[設定](②)を選択します
[Microsoft IME]の画面が表示されました。[学習と辞書](③)をクリックします
[学習と辞書]の画面に切り替わります。[郵便番号辞書]のスイッチ(④)をONにします

郵便番号から住所へ変換する

 [郵便番号辞書]をONにするだけで、住所の入力時間は半分以下になります。実際に入力してみましょう。日本語入力がONの状態で郵便番号を入力するのがポイントです。郵便番号は「-」を含めて「○○○-○○○○」の形式で入力します。[半角/全角]キーを押して、日本語入力できる状態にしてください。

[半角/全角]キーを押して(⑤)日本語入力をONの状態にします。郵便番号を入力します(⑥)
[space]キーを押して(⑦)変換します。変換候補の住所(⑧)を選択します
郵便番号から住所に変換できました(⑨)

 あっという間に住所に変換できました。もう、読めない漢字を一文字ずつ変換する必要はありません。番地は手入力になりますが、効率アップ間違いなしですよね。

住所から郵便番号に変換する

 上記の方法で住所を入力した場合、郵便番号への変換も簡単です。文字列のフリガナを取り出すPHONETIC関数を利用します。先ほどの例では「102-0072」と入力して「東京都千代田区飯田橋」と変換したので、「東京都千代田区飯田橋」のフリガナは「102-0072」と認識されています。この構造を利用するわけです。

 ただし、ひらがなを変換して住所を入力した場合は、単純に住所のフリガナが表示されることに注意してください。郵便番号から住所に変換した場合にのみ使えるテクニックです。

 PHONETIC関数の構文は「=PHONETIC(文字列)」です。「文字列」の部分に住所を入力したセル番地を指定するだけなので簡単ですね。なお、PHONETIC関数で変換した結果が全角になってしまう場合は、ASC関数を組み合わせて「=ASC(PHONETIC(E2))」のように指定してください。

E列の住所は郵便番号から変換した住所であることが前提です。セルD2に「=PHONETIC(E2)」と入力して(⑩)、[Enter]キーを押します
住所から郵便番号に変換できました(⑪)

郵便番号変換は他のアプリでも使える

 IMEの郵便番号辞書はエクセル以外のアプリでも有効です。住所入力の際には、郵便番号からの変換の操作を思い出してください。手間なく正確に入力できますよ。例えば、Webサイトの入力フォームなどにも便利ですね。